文化的影響力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 02:11 UTC 版)
「ショーシャンクの空に」の記事における「文化的影響力」の解説
2014年11月、映画芸術科学アカデミーは本作の公開20周年を記念して、カリフォルニア州ビバリーヒルズのサミュエル・ゴールドウィン・シアター(英語版)で一夜限りの特別上映会を実施した。2015年、本作はアメリカ議会図書館によって、「文化的、歴史的、芸術的に重要」として、アメリカ国立フィルム登録簿に登録されることになった。これを受けてダラボンは「『ショーシャンクの空に』が我が国の映画遺産の一部と見なされるようになったことに、これ以上の名誉はありません」とコメントしている 。バラエティ誌は「ショーシャンク」という言葉を使えば、刑務所のイメージが即座に伝わると述べている。 この映画に対する、多大で不朽な世間の評価は、評論家たちが明確化することは難しいことが多い。フリーマンはインタビューにおいて「どこに行っても「『ショーシャンクの空に』は今まで観た映画で最高だ」と言われる」と語り、またそうした称賛は「彼ら自身の内より出てきたものだ(誰かの評価の受け売りではない)」と述べている。またロビンスも「神に誓って言うが、世界中で、そう本当に世界中で、どこに行っても『あの映画は私の人生を変えた』と言ってくれる人たちがいる」と語っている。スティーヴン・キングもまたインタビューにおいて「あれが(私の原作映画の中で)私にとって最高の映画ではないにしてもトップ2、3には入るものであって、映画に関するアンケートでは上位にランクインすることを踏まえれば映画ファンたちの中ではおそらく最高の映画なんでしょう。私はこの作品でそうしたことが起こるなんて思いもしなかった」と述べている。2014年のバラエティ誌の記事では、ロビンスが南アフリカの元大統領ネルソン・マンデラから、この映画が大好きだ(love)と言われたと述べている。また、ジョニー・ウィルキンソン(イギリス)、アグスティン・ピチョット(アルゼンチン)、アル・シャロン(英語版)(カナダ)、ダン・ライル(英語版)(アメリカ) などのスポーツ選手や、ヨーク公爵夫人セーラ・ファーガソンも本作から影響を受けていることを明かしている。ガントンは、モロッコ、オーストラリア、南米、ドイツ、フランス、ボラボラ島などでファンに出会ったと語っている。スティーヴン・スピルバーグは、本作を「チューインガムのような映画で、踏めば靴にくっつく」と評した。ダラボンは映画公開25周年において、古い世代が若い世代と映画を共有することが、長く支持されることに貢献していると語っている。 IMDb(インターネット・ムービー・データベース)のユーザー投票によるトップ250では、2008年に『ゴッドファーザー』を抜いて1位となり、1990年代後半からトップかそれに近い位置を維持し続けている。イギリスではエンパイア誌の読者が本作を1990年代のベスト、2006年には史上最高の映画として選出し、2008年の「史上最高の映画500」と2017年の「最高の映画100」では共に4位にランクインしている。2011年3月には、BBCラジオ1とBBCラジオ1Xtra(英語版)のリスナーが選ぶ「史上最も好きな映画」に選ばれている。エンパイア誌が行なっているトップ100ランキングの常連であり、Sky UKによる2013年の投票ではアカデミー賞作品賞を受賞しなかった最も偉大な映画に選ばれ、2015年のYouGovの投票ではイギリスで最も好きな映画にランクインした。英国映画協会がYouGovの世論調査の年齢層別の内訳を分析したところ、本作はどの層でもトップではなかったが、『パルプ・フィクション』が若年層に、『風と共に去りぬ』(1939年)が年配層に好まれたのとは異なり、すべての層のトップ15に登場した唯一の作品であり、調査の対象となった全年齢層間で繋がりを得られる可能性があると指摘されている。 2017年にロンドン・ガトウィック空港が行なったフライト中に観たい映画のアンケートでは第4位に選ばれた。イギリスの映画評論家マーク・カーモードがアメリカの映画ファンにインタビューした際には「宗教的な体験」と比較された。ニュージランドで行われた調査では2015年に最も好きな映画に選ばれた。本作はファンたちから最も長く愛されている映画の一つとみなされている。
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