揖斐線・谷汲線時代とは? わかりやすく解説

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揖斐線・谷汲線時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 06:08 UTC 版)

愛知電気鉄道電7形電車」の記事における「揖斐線・谷汲線時代」の解説

瀬戸線栄へ地下線延長されるのに先行して1978年3月19日実施された同線の直流600 Vから直流1,500 Vへの架線電圧昇圧と、これに伴う本線系統からの3780系・3730系の転入、および瀬戸線向けとしては1936年ガソリンカー以来42年ぶりの完全新車となる6600系新製投入によって、同線在籍のク2300形およびク2320形ペアを組むモ900と共に全車瀬戸線運用から撤退となった電動車であり車齢の若いモ900形については7両全車が当時名鉄グループ傘下にあった北陸鉄道福井鉄道譲渡されたが、制御車でしかも最初期の半鋼製車であった2300形およびク2320形については、ク2300形全車とク2320形ク2321・ク2322・ク2324の合計6両が他社へ譲渡されることも他線区転用されることもないまま廃車となった一方2320形の残る2両、つまりロングシートのまま特急使用されていたク2323と一般車高運転台仕様のク2326の2両については再転用が図られ揖斐線谷汲線投入された。 揖斐線谷汲線瀬戸線同様に本線のみならず他の各支線とも直接接続せず、岐阜市内線を介して名古屋本線各務原線連絡するという立地条件悪さなどから従前より「名鉄離れ小島」とまで呼ばれ自動車大衆普及した時代には路線廃止検討されるほどの状況であった。しかし起死回生策として1967年より運転を開始した市内線直通急行一定の成功収めたことから路線廃止議論沙汰止みとなり、1970年代に入ると1965年以降事実上手つかずのまま放置されていた車両体質改善がようやく実施されることになったこれに伴い瀬戸線3700系投入に伴い余剰となった、あるいは昇圧工事実施に伴い不要となった2320形が、1973年1978年の2回に分けて2両ずつ揖斐線谷汲線投入された。 特に揖斐線谷汲線への投入第2陣となったク2323・ク2326の転用時には従来白熱電球使用していた前照灯定電圧回路付きシールドビーム交換された。また同じ1978年には直流600 V電化線区用として残存する2320形全車対象として客用扉の自動扉化が実施され併せて自動ワイパー妻面運転台側妻窓に取り付けられている。 さらに一部車両について運転台側妻窓枠アルミサッシ化や戸袋窓のHゴム支持改造工事実施されている。 その後はこれら残されたク2320形4両、すなわちク2323・ク2325 - ク2327がモ750形片運転台式に改造されたモ700形連結して揖斐谷汲線運用された。 1997年4月連結運転可能な岐阜市内線揖斐線直通車であるモ780形新造されるとク2320形全車とも同年4月5日ダイヤ改正前に定期運用離脱した。なお、その前日4月4日にはさよなら運転実施されている。同年5月20日付で4両全てが廃車され同形式は形式消滅となった。 なお、これに先立ってモ3200形やモ3250形(初代)からの機器流用新造された3730系が1996年全廃されており、結果的に機器供出となった老朽車両機器供出先でより新しく状態の良い車体備え車両全廃後も約1年渡って継続使用されるという特異な状況となった愛知電気鉄道における電7形・附3形デハ3090形としての新造以来71年長期わたって使用されたが保存車はなく、現存しない。

※この「揖斐線・谷汲線時代」の解説は、「愛知電気鉄道電7形電車」の解説の一部です。
「揖斐線・谷汲線時代」を含む「愛知電気鉄道電7形電車」の記事については、「愛知電気鉄道電7形電車」の概要を参照ください。

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