探査機の設計
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/04 22:49 UTC 版)
パイオニア2号は、パイオニア1号とほぼ同じ構造で、薄い円筒の中央部の両端に円錐台が接続した形をしている。円筒の直径は74cm、全体の高さは76cmである。探査機の軸に沿って、底部から11kgの固体推進ロケットが突き出ていた。 8つの小さな速度調整ロケットが反対側に環状に取り付けられ、使用後には投棄できるようになっていた。また磁気ダイポールアンテナも同じ場所に取り付けられた。殻は、薄板状プラスチック製であった。バーニアが分離された後、ロケットの点火前の合計質量は39.5kgであった。 科学機器の質量は15.6kgで、STLテレビシステム(パイオニア1号のNOTS赤外線テレビシステムの代替)、放射比例計数機、電離箱、流星塵を検出する振動板/マイクロフォン、5μガウスまでの磁場を測定する磁気センサ、探査機内部の状態を記録する温度変化レジスタ等があった。ロケットの点火用にはニッケル・カドミウム電池、テレビシステム用には酸化銀電池、残りの回路には水銀電池が用いられた。 電波伝送は、108.06MHz帯で、テレビシステム用には磁気ダイポールアンテナが用いられた。地上の管制は、115MHzで受信した。探査機は、1.8rpsのスピン安定性を持ち、スピンの方向はおおよそ軌道の地磁気面に垂直の方向とされた。
※この「探査機の設計」の解説は、「パイオニア2号」の解説の一部です。
「探査機の設計」を含む「パイオニア2号」の記事については、「パイオニア2号」の概要を参照ください。
探査機の設計
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/04 22:49 UTC 版)
パイオニア3号は、高さ58cm、底面の直径25cmの円錐型で、円錐は薄い繊維ガラス製で、電気伝導性をよくするために金で覆われ、温度を10℃から50℃の範囲に保つために白の縞模様で塗られた。円錐の頂点には、アンテナとして働く探針が接続された。また円錐の底部には、電力を供給する環状の水銀電池が取り付けられた。環の中央からは光電子センサが突き出しており、センサは、月から3万km以内に近づくと月からの光で2つの光電セルが起動するように設計されていた。円錐の中央には、電線と2つのガイガー=ミュラー計数管が配置された。質量0.5kgの送信機が0.1Wの位相変調信号を960.05MHzの周波数で伝送した。変調搬送波電力は0.08Wで、合計の実効放射電力は0.18Wとなった。スピン停止機構は、2本の1.5mのワイヤの先端についた各7gの重りによって構成され、打上げの10時間後に作動する。重りにより探査機のスピンは400rpmから徐々に遅くなり、6rpmになるとワイヤが切り離される。
※この「探査機の設計」の解説は、「パイオニア3号」の解説の一部です。
「探査機の設計」を含む「パイオニア3号」の記事については、「パイオニア3号」の概要を参照ください。
- 探査機の設計のページへのリンク