探査機の構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/10 09:41 UTC 版)
ベネラ15号とベネラ16号は相同で、ベネラ9号及びベネラ14号のオービターを改良したものを元にした。両機は、直径0.6m、長さ5mの細長い円筒形で、一端に合成開口レーダーのための1.4mの高さのパラボラアンテナが設置された。この端には、無線高度計用の直径1mのパラボラアンテナも設置された。無線高度計用アンテナの軸は、円筒の軸と一致しており、合成開口レーダー用アンテナの軸は、円筒の軸から約10°傾いて設置された。円筒の別の端の膨らみには、燃料タンクと推進ユニットが収蔵され、2つの正方形の太陽電池が円筒形の横から翼のように伸びた。2.6m通信用パラボラアンテナも円筒形の横部に取り付けられた。質量は、4,000kgであった。 ベネラ15号と16号は、どちらも合成開口レーダーを搭載した。金星の厚い雲を透過するためにレーダーが必要であった。 探査機に搭載された機器は、以下のとおりである。 Polyus-V合成開口レーダー Omegaレーダー高度計 赤外線フーリエ分光計 宇宙線検出器(6センサ) 太陽プラズマ検出器
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