押しがけスタート
モータースポーツでは、競技中は自らの車両独自で、あるいはフォーミュラカーのように外部からの始動装置によってエンジンをかけ、スタートしなければならないが、これが不可能な場合に人間の手で押すことでエンジンを始動するととを押しがけという。通常のレースでは、これはペナルティを受ける。カートレースの場合は、ドライバーが押しがけをするのは許される。
ロードレース世界選手権のレギュレーション
(押しがけスタート から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/10/30 07:06 UTC 版)
ロードレース世界選手権のレギュレーション(ロードレースせかいせんしゅけんのレギュレーション)では、ロードレース世界選手権(WGP/MotoGP)の規則(レギュレーション、regulation)などについて書き記す。
- ^ 『片山敬済 AURA LEGEND』(p59、下写真)より。
- ^ 「押しがけ」(ヤマハ発動機)より。
- ^ a b Motocourse: 50 Years of Moto Grand Prix, p. 134
- ^ 『片山敬済 AURA LEGEND』(p58, p59)より。
- ^ a b 『片山敬済 AURA LEGEND』(p58)より。
- ^ エンジンがかからず、ライダーがマシンを押し続けていることがある。
- ^ 『YAMAHA RACING GLORY Since1955 - ヤマハ栄光の記録』(p105)より。
- ^ Motocourse: 50 Years of Moto Grand Prix, p. 126
- ^ 「全日本ロードレースって?」(本田技研工業)より。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v Dr Martin Raines, "GRAND PRIX RESULTS 1949-98", Motocourse: 50 Years of Moto Grand Prix, p. 182
- ^ a b Dr Martin Raines, "GRAND PRIX RESULTS 1949-98", Motocourse: 50 Years of Moto Grand Prix, p. 183
- ^ Dr Martin Raines, "GRAND PRIX RESULTS 1949-98", Motocourse: 50 Years of Moto Grand Prix, pp. 184-187
- ^ Dr Martin Raines, "GRAND PRIX RESULTS 1949-98", Motocourse: 50 Years of Moto Grand Prix, pp. 187-192
- ^ Dr Martin Raines, "GRAND PRIX RESULTS 1949-98", Motocourse: 50 Years of Moto Grand Prix, pp. 193-196
- ^ Dr Martin Raines, "GRAND PRIX RESULTS 1949-98", Motocourse: 50 Years of Moto Grand Prix, p. 196
- ^ The Grand Prix Motorcycle, pp. 100,101
- ^ Dr Martin Raines, "GRAND PRIX RESULTS 1949-98", Motocourse: 50 Years of Moto Grand Prix, pp. 197-202
- ^ Dr Martin Raines, "GRAND PRIX RESULTS 1949-98", Motocourse: 50 Years of Moto Grand Prix, pp. 202,203
- ^ The Grand Prix Motorcycle, p. 149
- ^ Honda : 200 victoires en catégorie reine !
- ^ a b 1993年 - 1998年: Dr Martin Raines, "GRAND PRIX RESULTS 1949-98", Motocourse: 50 Years of Moto Grand Prix, p. 182
- ^ a b 1999年 - 2008年: MotoGP Source Book: Sixty Years of World Championship Motorcycle Racing, pp. 212,216,220,224,228,232,236,240,244,248
- ^ a b 2009年:「1.28 選手権ポイント及び順位」『FIMロードレース 世界選手権グランプリ規則 2009年版』(p37、PDF:p40/91)より。
- 1 ロードレース世界選手権のレギュレーションとは
- 2 ロードレース世界選手権のレギュレーションの概要
- 3 参考文献
- 4 関連文献
押しがけスタート
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「ロードレース世界選手権のレギュレーション」の記事における「押しがけスタート」の解説
横乗り 押しがけスタートとは、あらかじめギヤを1速または2速に入れておき、ライダーがクラッチレバーを握ってクラッチを切った状態でマシンを押して前へ動かし、ある程度スピードが出た時点でクラッチレバーを離してクラッチをつないでエンジンを始動させてスタートするスタート方式のこと。押しがけスタートは1986年を最後に廃止され、クラッチスタートに移行した。 押しがけスタートではエンジンが始動したらマシンの飛び乗ることになるが、飛び乗り方には主に二つのやり方がある。その一つはすぐにマシンに跨がる飛び乗り方で、フレディ・スペンサーはこのやり方である。もう一つはマシンに跨がらずに横乗りする飛び乗り方で、片山敬済はこのやり方である。横乗りの利点は、スタートに失敗してエンジンが停止した場合に素早くマシンから降りることができるので、再度押しがけするまでの時間が短いことである。跨がった状態でエンジンが停止すると、マシンから降りるまでの時間が横乗りの場合よりもかかり、その分だけタイムロスになる。一方、すぐにマシンに跨がる飛び乗り方では、加速しながら跨がるように乗り替える横乗り方式に比較して、より早くシフトアップも含めたフル加速状態に持ち込めると考えられる。 片山は押しがけ前の準備として、ピストンを上死点付近まで上昇させていた。ギヤを入れてクラッチレバーを離し、クラッチをつないだ状態でマシンを後方に移動させるとマシンの動きが重くなる位置がある。そこがピストンが上死点付近まで上昇してシリンダー内部が圧縮された位置で、この位置から押しがけスタートを始めるようにしていた。押しがけスタート時はマシンを前方に押し出すので、シリンダー内部の気圧が低下する方向にピストンを動かす(下げる)ことができ、シリンダー内部で圧縮されていた気体による圧力がピストンを押し下げるので、マシンを前方に押し出しやすい。 押しがけスタートでは、後方のスターティンググリッドからスタートするライダーは前方のライダーがスタートに失敗した場合に備えて細心の注意を払う必要がある。1986年第1戦スペインGP(ハラマ)250ccクラスのスタートでは、平忠彦が後方からスタートしたライダーに衝突されて足を骨折する事故が発生し、レッドフラグが振られ、レースが中断する事態になった。
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