戦後の『思想』とは? わかりやすく解説

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戦後の『思想』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/30 08:06 UTC 版)

思想 (雑誌)」の記事における「戦後の『思想』」の解説

終戦挟んだ時期にも、『思想』は継続して刊行続けられており、この時期には西田幾多郎逝去踏まえた西田先生追悼号」(昭和20年10月号)なども刊行されている。その後昭和21年3・4合併号から1年弱のブランク経て、翌昭和22年1月号から本格的な刊行再開される。この昭和22年1月号の目次次のようなものであった宇野弘蔵 所謂経済強制について 清水幾太郎 環境に関する試論 竹内良知 イギリス経験論市民社会 宮城音弥 危機適応 小宮義孝 中国科学 都留重人 理論経済学方法論的反省 玉木英彦 ソヴェート同盟科学アカデミーの五ケ年計画について 一見してわかるように、社会学社会心理学経済学などの社会科学系の執筆者多くなっているのが特徴である。同年には、青山秀夫向坂逸郎南博福武直などの論文掲載されている(ただし、この時期一定の影響力持ったとされることのある、丸山真男超国家主義論理心理」は同社世界収録論文である)。 この後この傾向継続し1960年代1970年代にかけて、大塚久雄川島武宜日高六郎松下圭一坂本義和など戦後日本活躍した社会科学系の学者論文掲載されている。また、隣接領域歴史学論文石母田正家永三郎などの所論文)の掲載見られるその後もこれらの領域所論文の掲載継続されていくが、川崎修1970年代後半から、哲学など人文学中心とした領域執筆ジャンル変遷していったことを指摘している。川崎は、これがアカデミズムにおける専門化反映していると指摘するまた、この時期青土社雑誌現代思想』などを中心にフランスポスト構造主義などに代表される領域議論活発になっており、本誌にも1980年代以降こういった領域議論影響見られるその後は、2007年8月号1000号に到達し、これを記念して座談会思想100年をたどる」の連載など行われつつ、現在に至るまで刊行続いている。

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