懐妊 - 誕生とは? わかりやすく解説

懐妊 - 誕生

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/09 05:38 UTC 版)

皇室の儀式」の記事における「懐妊 - 誕生」の解説

御著帯式 御着帯おんちゃくたい) 懐妊し女性皇族が、妊娠9か月目の戌の日に、安産祈念して行う。皇后雅子場合は、天皇から紅白生平絹(きのひらぎぬ)の帯が贈られ帯親遣わした宮務官が懐妊中の女性皇族届ける御帯進献の儀(おんおびしんけんのぎ)に続いて掌典が帯を預かり宮中三殿持ち帰り夫妻代拝を行う。神楽歌奉納し神饌供え掌典長祝詞奏上したのち、参列者の前で潔斎し代拝者らが拝礼する。帯は三殿最後神殿供え祝詞奏上される。これら一連の儀式賢所皇霊殿神殿着帯奉告の儀(かしこどころこうれいでんしんでんちゃくたいほうこくのぎ)という。儀式掌典が再び帯を届け、袿と袴の妃にモーニング姿の皇太子女官介添えで帯を結ぶ。 なお、妊娠5か月目に内御着帯ないおんちゃくたいが行われるが、正式な儀式ではない。内着帯は一般の「帯祝い」に近い儀式で、皇太子妃場合は、ごく薄い藍色の袿と鮮やかな緋色の袴を身につけ、東宮女官長皇后から贈られた御帯(おんおび)を部屋運びこむ。そこへ女官導かれモーニング姿の皇太子入り夫妻相対して椅子座り女官が妃の袴の上から帯をあて、前でゆるく蝶結び作り、妃自身がこれを結んで終了夫妻退出し儀式終了するモーニング正装した東宮職員が祝い言葉述べその後宮内庁長官が「御祝詞」(おんしゅくし)を述べる。夫妻昼食に「御祝御膳」を囲んだあと、午後に皇居参内し天皇皇后報告する賜剣の儀しけんのぎ皇室子供生まれた際に、天皇から子供健やかな成長願い子を守る目的の守り刀授かる儀式小刀白木の鞘で赤地の錦に包まれ御紋つきの桐箱入れられ宮中天皇意思受けた使者勅使)に託され勅使代行として子の元に赴き、子の枕元供える。なお現代は、御刀は銃刀法による手続きを行う。 胞衣埋納の儀 胞衣胎盤)を納めた壺を地中埋める。少なくとも、清宮貴子内親王誕生まで行われていた。 浴湯の儀よくとうのぎ天皇または内廷皇族に子(新宮)が生まれた際、誕生7日目行われる部屋二つ仕切り一方で女官が子を湯浴みさせる。もう一方で衣冠単姿の読書役とくしょやく)が古典一説通常『日本書紀』)を朗読し文運を、鳴弦役(めいげんやく)が掛け声とともに弓の弦を引いて武運を祈る読書鳴弦の儀どくしょめいげんのぎ読書の儀鳴弦の儀参照)が同時に行われる。なお、湯浴み状況応じ真似だけの場合もある。 平安時代から続く悪魔祓い儀式で、破魔の儀(はまのぎ)ともいう。 命名の儀めいめいのぎ誕生7日目行われる。子の名を筆で記した大高檀紙と、子が身の回りで使う物に記す「お印」を記した和紙一緒にの箱に入れ子枕元供える儀式。この儀式翌日正式な皇室一員として皇統譜に名が記録される一般における「お七夜」。 三殿奉告の儀(さんでんほうこくのぎ) 命名の儀同時刻に、代拝者が宮中三殿に子の誕生命名奉告する。 賢所皇霊殿神殿に謁するの儀かしこどころこうれいでんしんでんえっするのぎ) 誕生後50日目賢所皇霊殿神殿宮中三殿を、子が初め参拝する儀式一般における「お宮参り」。 お箸初めの儀(おはしぞめのぎ) 誕生後100 - 120日目に子の健やかな成長願い新しや箸などの膳に小豆の御粥を用意し、それを子に食べさせる儀式。しかし実際に食べ真似だけである。一般における「お食い初め」。

※この「懐妊 - 誕生」の解説は、「皇室の儀式」の解説の一部です。
「懐妊 - 誕生」を含む「皇室の儀式」の記事については、「皇室の儀式」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「懐妊 - 誕生」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「懐妊 - 誕生」の関連用語

懐妊 - 誕生のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



懐妊 - 誕生のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの皇室の儀式 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS