命名の儀(めいめいのぎ)
皇族が誕生してから7日目に行われる命名の儀式のこと。一般の「お七夜」にあたる。浴湯(よくとう)の儀に引き続き行われ、命名の儀のあと、天皇陛下をはじめ皇族らによる祝宴が催される。
皇族の場合、誕生してから命名されるまでの間は「新宮さま」と呼ばれる。命名の儀では、天皇陛下が新宮さまの名前と称号(宮号とも言う)を決定し、新宮さまの両親に伝えられる。
今回は、国文学者や漢文学者らが選んだいくつかの候補の中から、皇太子さまと雅子さまが命名の候補をあらかじめ天皇陛下に伝えておくという形を取るようだ。その結果、伝統的な形式の上に、実質的には皇太子ご夫妻の意思でお子さまの名前が決められることになる。
戸籍法は、天皇や皇族を対象としていない。そのため、一般の戸籍簿にあたる「皇統譜」に、名前、生まれた日時および場所などを登録する。
国会は、衆議院・参議院ともに、天皇・皇后両陛下と皇太子ご夫妻にお祝いの気持ちを表す「賀詞(がし)」を全会一致で議決した。命名の儀で、衆議院および参議院の議長は、国会を代表して賀詞を奉呈する。
(2001.12.07更新)
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