忍 -SHINOBI-
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/12 22:59 UTC 版)
ジャンル | 横スクロールアクション |
---|---|
対応機種 |
アーケード (AC) 対応機種一覧
|
開発元 |
セガ第一研究開発部 (チーム・シノビ) |
発売元 | セガ |
ディレクター | 菅野豊 |
音楽 | 川上康広 |
シリーズ | 忍シリーズ |
人数 | 1 - 2人(交互プレイ) |
メディア | 業務用基板(1.00メガバイト) |
稼働時期 |
![]() 発売日一覧
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対象年齢 |
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コンテンツアイコン |
![]() ![]() ![]() |
デバイス |
8方向レバー 3ボタン |
システム基板 | セガ・システム16B |
CPU | MC68000 (@ 10 MHz) |
サウンド |
Z80 (@ 5 MHz) YM2151 (@ 4 MHz) μPD7759 (@ 640 kHz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 320×224ピクセル 60.00Hz パレット2048色 |
『忍 -SHINOBI-』は、セガの忍者アクションゲーム。日本では、1987年11月よりアーケードゲームとして稼働を開始。アーケード版のシステム基板は「セガ・システム16(B)」を使用している。
作品タイトルの正式表記は明確に定まっておらず、公式においても表記ゆれがある。本項では、そのうちのひとつの表記を記事名としている。セガの公式サイト(#外部リンクを参照)での各機種版のページにおける記載も統一されていないが、『SHINOBI 忍』と表記しているページが多い。
概要
全5ステージをクリアして最終ボスキャラを倒す、面クリア方式の横スクロールアクションゲーム。当時としてはスタンダードな2Dタイプのグラフィックで描画される。より詳細に語ると(リリース当時における)現代の何処かが舞台で(各ステージは日本やアメリカを彷彿とさせる情景が混在しており、何れも特定の地名にはなっていない)、プレイヤーは主人公の忍者「ジョー・ムサシ」を操作し、さらわれた子供の忍者達を救出しつつ、黒幕忍者「マスクドニンジャ」を倒す事を目指す。
開発はセガ第一研究開発部(後のセガ第1AM研究開発部)が行い、ディレクターは後にメガドライブ用ソフト『ソニック・スピンボール』(1993年)を手掛けた菅野豊が担当、音楽は後にアイレムに転籍し、スーパーファミコン用ソフト『SUPER R-TYPE』(1991年)を手掛る事になる川上康広が担当している。
本作は日本国内ではセガ・マークIIIを端緒とし、その後PCエンジンを始め様々な機種に移植された。(詳細は#移植版を参照)日本国外でも欧州では各種ホビーパソコンなど様々な機種へ独自に移植、NESでも任天堂のライセンスを受けない形ではあるが[1]発売されるなど、海外でも人気を博した。
後に続編となるメガドライブ用ソフト『ザ・スーパー忍』(1989年)が発売され、以後「忍シリーズ」(SHINOBIシリーズ)という形で括られる幾つかの作品がリリースされた。(#忍シリーズ一覧参照)
「ジョー・ムサシ」の攻撃方法は刀・拳銃・手裏剣・忍術があり敵との距離で自動的に変化、近接状態では刀を用い(キックを繰り出すこともある)離れると飛び道具で攻撃する。
忍術は各面につき1回だけ使用できる。分身・稲妻・竜巻と3種類の忍術があるが、どの忍術を使うかは面毎に決まっており選択することはできない。
1度も飛び道具や忍術を使わずに面クリアするとそれに応じた隠しボーナス点が得られる。これを通称「忍」ボーナスと呼び、以降他のゲームにおいても同様のシステムが採用されることがあった。
ゲーム内容
4方向レバーと攻撃、ジャンプ、忍術の3ボタンで操作する。
攻撃ボタンを押すことで敵キャラクターへの攻撃を行う。敵キャラクターと離れている時は手裏剣による攻撃を行い、敵キャラクターと近接している時はパンチやキックでの攻撃を自動的に切り分けて行う。
救出した子供忍者の中にパワーアップ機能を持つキャラクターがおり、その場合手裏剣攻撃は銃攻撃へ、パンチ、キック攻撃は忍者刀攻撃へと切り替わる。
移動はレバー左右によって左右移動を行い、下を押すことでしゃがむことができる。また、しゃがんだまま左右移動や攻撃も可能。
ジャンプボタンによってジャンプすることができ、敵の攻撃を回避するほかにジャンプ攻撃もできる。場所によっては上下2ラインになっているため、上を押しながらジャンプすると上階へ、下を押しながらジャンプすると下階へ移動できる。
忍術は各ステージにつき忍術ボタンを押すことで1回だけ使用できる。忍術には3種類あり、ステージによって使用できる忍術が決まっているため選択することはできない。忍術の効果は全て敵全体への攻撃となっている。
- 忍術の種類
- 分身の術 - 主人公の分身が8方向へ飛び交う。
- 稲妻の術 - 主人公の体から稲妻を出す。
- 竜巻の術 - 主人公の周りに竜巻を起こす。
敵と接触しても弾かれるのみで、それだけではミスとならず、敵からの攻撃を受けた時点でミスとなる。体力ゲージなどはなく、攻撃を受けた際や穴に落ちた際に1ミスとなり、全てのライフメーター(残機)を失うとゲームオーバーとなる。
主人公には5つの「ミッション」(指令)が与えられ、それぞれ3〜4つのステージで構成されている。ミッション1のみ3つのステージになっており、他のミッションは4ステージとなっている(全19ステージ)。 ステージ1〜3(ミッション1のみ1〜2)では子供忍者を全員救出することが目的となり、全員救出しないと次ステージへ進むことができない。 最後のステージではボス敵が登場し、ボスキャラクターを倒すことで次のミッションへと進むことができる。
各ミッション間にはボーナスステージがあり、このステージのみ3D画面となっている。画面奥から走って迫ってくる敵忍者を全て倒せばボーナスポイントが獲得できる。1人でも逃すと画面上の目前に忍者が現れミスとなりボーナスポイントは獲得できない。
BGMは通常面では4種類あり、各ステージごとに使い回しとなっている。また、ボス敵用のBGMもあるが、ミッション2のボスのみ専用BGMとなっている。
設定
ストーリー
某A国において、伊賀の血を引く忍一派の村から子供忍者が次々とさらわれる事件が発生した。忍者たちの必死の捜索の結果、世界制覇を企む犯罪シンジケート「ZEED」の仕業であることが分かった。村の若き忍者、「ジョー・ムサシ」のもとに子供忍者を救いだし、「ZEED」を倒すよう指令が下った。ジョー・ムサシは、鍛えられた体術と忍術を駆使しながら、悪の組織の秘密基地を目指す。
ステージ構成
- MISSION 1 「テロリストを追え!」
- スラム街が舞台となっている。
- MISSION 2 「アジトに潜入せよ!」
- 港が舞台となっている。
- MISSION 3 「補給基地を叩け!」
- 基地が舞台となっている。
- MISSION 4 「ニンジャ部隊を打ち破れ!」
- 訓練所が舞台となっている。
- MISSION 5 「黒幕ニンジャを倒せ!」
- 屋敷が舞台となっている。このミッションのみコンティニュー不可となっている。
登場キャラクター
- ジョー・ムサシ
- 本作の主人公。体術、忍術を駆使し子供忍者の救出と「ZEED」壊滅を目的とする。
- 子供忍者
- 各ステージに一定数配置されている。体を縛られており、動くことはできない。触れることで救出することができる。
敵キャラクター
- 突忍モヒ
- 髪型がモヒカンになっている。キック攻撃を行う。
- 銃忍ガン
- 銃を構えており、銃を撃ってくる。立って撃つ場合と、伏せ撃ちをする場合がある。立って撃つ場合は、数発ごとに銃弾の入れ替えを行う。
- 短刀忍ジャックナイフ
- 主人公に向けて突進してくる。通常触れただけではミスとならないが、ナイフに触れた場合はミスとなる。動きが速い。
- ハッサン
- マーサン
- ハッサンの色違い。刀を投げつけてくる。
- 蜘蛛忍スパイダー
- 壁を這うように移動し、主人公目がけて体当たり攻撃をする。触れただけでミスとなる。
- 緑忍者(グリーン)
- ミッション2以降登場。横移動のみ行い、刀で攻撃する。障害物はジャンプで乗り越える。
- 青忍者(ブルー)
- ミッション2以降登場。横移動以外に、ジャンプによる回転攻撃を行う。
- 赤忍者(レッド)
- ミッション3以降登場。主人公の目の前でジャンプし、振り向きざまに刀で攻撃する。
- 黄忍者(イエロー)
- ミッション2ステージ4のみ登場。主人公の攻撃をジャンプで回避する。
- 水忍スキューバ
- ミッション2ステージ2のみ登場。水中からジャンプし刀で攻撃する。酸素ボンベを背負っている。
- 砲忍バズーカ
- ミッション3以降登場。米軍兵士のような姿をしており、バズーカ砲で攻撃してくる。
- 狂忍ジャンキーヘッド
- ミッション4以降登場。上半身裸になっている。ジャンプ攻撃を仕掛けてくる。足場の悪いステージにのみ登場し、触れてもミスとはならないが、弾かれて穴に落ちる危険性がある。
- 道化忍スカル
- ミッション4以降登場。骸骨の忍者。骨を投げつけて攻撃してくる。攻撃すると砕け散って倒れる。
- カラス天狗ルーク
- ミッション4ステージ2、3で登場。体当たり攻撃を仕掛けてくる。
- 僧忍ボーズ
- 僧侶のような姿をしている。棒術による攻撃を行う。倒さずにいると主人公を追いかけてくる。
ボスキャラクター
- 大炎忍ケンオー
- ミッション1に登場。和式の兜を被っており、8方向に移動する炎で攻撃する。弱点は頭。
- ブラックタートル
- ミッション2に登場。大型のヘリコプターであり、ミサイル攻撃を行う。機内から黄忍者が現れ同時に攻撃する。弱点は機体前部。このボスのみ専用BGMとなっている。
- マンダラ
- ミッション3に登場。観音のような姿をしている。上下左右に並んでおり、攻撃すると回転する。背部には攻撃できないため、回転した際には連続攻撃ができない。全てのマンダラを倒すと、奥にマンダラマスターがいる。上下に移動しながら2種類の軌道を描く球体で攻撃してくる。弱点は目。
- 大魔忍ロブスター
- ミッション4に登場。鎧武者の姿をしており、左右に移動する。主人公に対して突進し、刀で切りつけてくる。弱点は頭。
- マスクドニンジャ
- ミッション5に登場。般若の面を被った忍者。犯罪シンジケート「ZEED」の総帥であり、最後のボスキャラクター。主人公と同じ忍術を使用する。初期段階では稲妻の術、第2段階で竜巻の術、第3段階で分身の術を使用し、第4段階では素早く動き回りパンチ、キック攻撃を行う。
移植版
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数・備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 忍 -SHINOBI- | ![]() ![]() ![]() |
セガ・マークIII (SG-1000III) |
セガ | セガ | 2メガビットロムカセット[2] | ![]() ![]() ![]() |
セガ・マークIII(SG-1000III)の FMサウンドユニットに対応。 |
2 | SHINOBI | ![]() ![]() |
Amiga Amstrad CPC Atari ST |
Binary Design | Sales Curve | フロッピーディスク カセットテープ |
- | |
3 | SHINOBI | ![]() ![]() |
コモドール64 ZX Spectrum |
Sales Curve | Virgin Mastertronic | フロッピーディスク カセットテープ |
- | 北米ではコモドール64版のみ発売 |
4 | SHINOBI | ![]() |
PC/AT互換機 | Micromosaics | セガ | フロッピーディスク | - | |
5 | SHINOBI | ![]() |
NES | テンゲン | テンゲン | ロムカセット | - | |
6 | SHINOBI | ![]() |
MSX | Binary Design | Virgin Mastertronic | フロッピーディスク | - | |
7 | 忍 -SHINOBI- | ![]() |
PCエンジン | デュアル | アスミック | 3メガビットHuCARD[3] | AS01001 | |
8 | ![]() ![]() |
![]() ![]() |
PlayStation 3 Xbox 360 |
Backbone Entertainment | セガ | Blu-ray Disc DVD-ROM |
PS3:![]() ![]() XB360: ![]() ![]() |
アーケード版の移植 |
9 | 忍 -SHINOBI- | INT 2009年6月10日[4] |
Xbox 360 (Xbox Live Arcade) |
Backbone Vancouver | セガ | ダウンロード | - | アーケード版の移植 Xbox OneとXbox Series X/Sでは2024年12月6日11:59配信・販売終了。[5] |
10 | 忍 -SHINOBI- | ![]() ![]() ![]() |
Wii | エムツー | セガ | ダウンロード (バーチャルコンソールアーケード) |
- | アーケード版の移植。 日本では2019年1月31日 配信・販売終了。 |
11 | SEGA AGES SHINOBI 忍 |
![]() |
Nintendo Switch (ニンテンドーeショップ) |
エムツー | セガゲームス[注 2] | ダウンロード | - | アーケード版の移植 |
12 | SHINOBI 忍 | ![]() |
アストロシティミニ | 瑞起[9] | セガトイズ セガ(販売) |
プリインストール | - | アーケード版の移植 本体にあらかじめ収録された36タイトル+おまけ1タイトルのうちの1つ |
日本でリリースされた、代表的な移植機版の事例を下に記す。
セガ・マークIII版
グラフィックは全て新しく描き直され、キャラクターは小さくなった。また、ゲームルールにもアレンジが加わっている。プレイヤーに体力ゲージが設定され、近接攻撃・遠距離攻撃共にパワーアップする事ができ、忍術はボーナスステージでの入手となった。ただし忍術はボス戦では使えず、通常ステージでも使用できる合図が出ないと使用できないので殆ど役に立たない事がある(中盤~後半辺りから使用可能)。また2面のボス戦では若干、動きがぎこちなくなる。ラスボスのマスクドニンジャを倒してもエンディングはなく、「GAMEOVER」と表示されるのみである。
PCエンジン版
1989年にアスミックより発売。業務用にあった制限時間及び残りタイムボーナスを廃止。グラフィックは業務用にかなり近いながらも、ミッション2の全面削除により全4面となっている。また、ボーナスステージ、音声合成、刀等の近接攻撃全般が削除となっている他、飛び道具は手裏剣のみになった。その他、以下の敵キャラクターが削除されているが、代わりに銃忍ガン2(銃忍ガンの色違いで攻撃を2回当てないと倒せない)、黒忍者(ブラック)と白忍者(ホワイト)が追加されている。
- 削除されたキャラクター
- 水忍スキューバ
- 砲忍バズーカ
- 蜘蛛忍スパイダー - ブルースパイダーと名称を変更。
- 狂忍ジャンキーヘッド - ブルースパイダーの色違いでグリーンスパイダーとして登場する。
- 道化忍スカル
- カラス天狗ルーク
- 僧忍ボーズ
- ブラックタートル
Xbox 360版
Xbox LIVE ARCADEタイトルとして、ダウンロード配信。業務用に非常に忠実だが、ゲーム進行状況のセーブ(いわゆる「どこでもセーブ」)等の新機能が付いた。
Wii版
バーチャルコンソールアーケードタイトルとして、ダウンロード配信。こちらも比較的業務用に忠実。
HOMEボタンからゲーム終了でプレイを中断できるレジューム機能あり。
ゲームオプションで難度、残機、敵弾の速度等の設定が可能。
「Wiiショッピングチャンネル」のサービス終了に伴い、2019年1月31日14時59分を以って配信・販売は終了している[10]。既にダウンロード・購入し本体や記録媒体に収録されているものについては、当面はプレイ可能。
Nintendo Switch版
セガ(ゲームス[注 2])が展開中の新生SEGA AGESシリーズ第13作目として、日本では2019年10月31日にリリース(ダウンロード専売)。日本版と海外版が同時収録され、プレイ前に選択可能。
- 付加価値要素
下記要素はプレイ前にオプションでON/OFFが可能。
- 「時間戻し」を搭載。ゲームプレイ中ボタン一つで即座に数秒前の状態に戻せる。忍術的な名称だが本来のゲームデザインに組み込まれたものではなく、オプション機能のひとつ(他の「SEGA AGES」シリーズ作品の幾つかにも名前は違うが同様の機能がある)。
- このほか、「忍ボーナス」チャレンジプレイをし易くする近接攻撃専用ボタンや、あるステージのボスキャラ攻略に絶大な効果を発揮するボタン連射機能が追加された他、「Joy-Con」の基本機能である「HD振動」連動プレイも実装。
- 「画面モード」には新たに「キャビネット」が追加。本作稼働開始当時に使われていたセガの汎用ゲーム筐体「エアロシティ[注 3] 」のモニタ部分に映像が映るようになっている。「キャビネット」でプレイする時のみ、往時のゲームセンター店内の雰囲気をイメージした環境音がゲーム音楽にミックスされる。
- アレンジモードにあたる「AGESモード」ではジョー・ムサシが白装束に変わり、『ザ・スーパー忍』版(以下TSS版)ムサシの印象に近づけている(後述する「Switch版開発エピソード」からの流れで、このような衣装になっている模様)。このモードではムサシの攻撃力が常にパワーアップ状態となり敵が倒し易い。また敵攻撃を受けると一発でムサシ(自機)が失われるオリジナル版の仕様を2ライフ制に変更、二発まで耐えられる(ちなみに一度ダメージを受けるとライフアイテム[注 4] で回復するかステージクリアするまで装束が赤くなる)。
- Switch版開発エピソード
- 「SEGA AGES」シリーズ全体統括のリードプロデューサー兼ディレクター・小玉理恵子(セガ所属)から「SYSTEM16(が原典のゲーム作品)から何か入れましょう」というオーダーがあり、本作および『ゴールデンアックス』『獣王記』という候補から、最終的には全世界同時期配信で、「SHINOBI」シリーズの海外での知名度から本作が選ばれた[11]。
- 開発(移植)期間は約8 - 10ヶ月。最終的な仕様が確定するには紆余曲折があった。
- 付加価値要素のひとつ「シークレットナビ[注 6]」はセガ側チェックスタッフから出たアイデアを小玉が採用、開発企業であるエムツー社に「ぜひ、この機能を入れてほしい」とお願いしたことで実現した[11]。
- 「キャビネット」モードはSwitchのスペックを生かし操作感を悪くしない様にデザインされ、日本版と海外版を合わせて2台分を作るのに1ヶ月半ほどかかった[11]。なお海外版のキャビネットは開発スタッフである駒林貴行(エムツー所属)がアメリカに出張の際、シカゴのゲームセンターで発見、この時に撮った写真を元に作られた。
アストロシティミニ版
セガグループの1社であるセガトイズが、セガ製汎用アーケードゲーム用筐体「アストロシティ」(「エアロシティ」の後継機種)をモチーフにハイターゲット向けのホビーマシンとして2020年12月17日に販売された「アストロシティミニ」に収録。基本的にオリジナルのまま収録で、加えてXbox 360版同様「どこでもセーブ」などが出来るようになる。
評価
評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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|
- PCエンジン版
- ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計21点(満40点)[20]、『月刊PCエンジン』では65・75・65・70・70の平均69点、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、19.21点(満30点)となっている[3]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で383位(485本中、1993年時点)となっている[3]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 3.23 | 3.22 | 3.32 | 3.38 | 3.09 | 2.99 | 19.21 |
- ゲーム本『懐かしゲーム機大百科 PCエンジン完全ガイド 1987-1999』では、制限時間がなくなった事でアーケード版より難易度が低下した事を好意的に評価したが、近距離攻撃とボーナスステージがカットされた事に関して否定的に評価した[24]。
忍シリーズ一覧
本作はその後セガよりアーケードではなくメガドライブにて続編となる『ザ・スーパー忍』が発売されており、以降シリーズ化して以下の作品が発売されている。
- ザ・スーパー忍(1989年、メガドライブ)
- シャドーダンサー(1990年、アーケード & メガドライブ)
- The Cyber Shinobi(1990年、セガ・マスターシステム)※
- The GG忍(1991年、ゲームギア)
- The GG忍2(1992年、ゲームギア)
- ザ・スーパー忍II(1993年、メガドライブ)
- 新・忍伝(1995年、セガサターン)
- The Revenge of Shinobi(2002年、ゲームボーイアドバンス)※
- Shinobi(2002年、PlayStation 2)
- Kunoichi -忍-(2003年、PlayStation 2)
- Shinobi 3D(2011年、ニンテンドー3DS)
- SHINOBI 復讐の斬撃(2025年、PlayStation 4、PlayStation 5、Nintendo Switch、Xbox One、Xbox Series X/S、Steam)
※・・・日本国内未発売
その他
セガストア専売のCDアルバム「LEGEND OF JOE MUSASHI SHINOBI 忍 MUSIC COLLECTION」内のディスク1枚目にアーケード版、セガ・マークⅢ版の楽曲が収録されている(SEは未収録)。
脚注
注釈
- ^ a b バーチャルコンソール(VC)。日本では2019年1月31日終了
- ^ a b 2015年4月1日から2020年3月31日まで、セガの家庭用ゲーム事業は「株式会社セガゲームス」という社名の独立企業だった。(現在はセガ本社に吸収合併)
- ^ 海外版でプレイしている時は海外用のアップライト筐体(キャビネット)に変わる
- ^ 「AGESモード」では囚われの子供忍者は登場せず、ライフ(回復)アイテムに差し替わっている
- ^ 「SEGA AGES」ではシューティングゲーム『サンダーフォースIV』の付加価値要素として、『サンダーフォースIII』の自機でプレイ出来るというオプションを付けていたので、この流れから生まれたアイデアと思われる。
出典
- ^ 発売元であるテンゲンは当時製造数などで任天堂と対立し、ライセンスを受けないままリバースエンジニアリングによって(という名目で)NES用ゲームソフトを開発・発売していた。詳細はen:Tengen (company)を参照のこと。
- ^ 「7月号特別付録 MEGADRIVE ALL CATALOG」『メガドライブFAN』第3巻第7号、徳間書店、1991年7月15日、62頁。
- ^ a b c d 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、14頁。
- ^ 中野信二 (2009年6月11日). “セガ、「Xbox LIVEアーケード」にて「SHINOBI 忍」など6タイトルを配信” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2019年11月24日閲覧。
- ^ SEGA of America, Inc. (2024年11月8日). “SEGA Classics FAQ – 知識ベース”. SEGA of America. 2024年11月9日閲覧。
- ^ 佐伯憲司 (2009年7月13日). “セガ、Wii「バーチャルコンソールアーケード」にて、7月14日より「SHINOBI 忍」を配信” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2019年11月24日閲覧。
- ^ “『SEGA AGES SHINOBI 忍』10月31日配信決定。好きなステージを選べるセレクト機能や、独自機能“時間戻し”の術を使うことが可能に!” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2019年10月28日). 2019年11月24日閲覧。
- ^ 吹越友一 (2019年10月28日). “Switch用「SEGA AGES SHINOBI 忍」10月31日配信決定!” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2019年11月24日閲覧。
- ^ “開発事例 レトロミニアーケードゲーム機「アストロシティミニ」”. 株式会社 瑞起. 2021年1月21日閲覧。
- ^ “「Wiiショッピングチャンネル」サービス終了に伴う払い戻しについて”. 任天堂公式サイト・サポートページ・お客様へのお知らせ (2018年8月9日). 2019年4月20日閲覧。
- ^ a b c d 鴫原盛之 (2019年10月30日). “【インタビュー】「SEGA AGES SHINOBI 忍」インタビュー” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2019年10月30日閲覧。
- ^ a b “Shinobi for TurboGrafx-16 (1989)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年4月27日閲覧。
- ^ a b c “Shinobi for Amstrad CPC (1989)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年4月27日閲覧。
- ^ a b c d e “Shinobi for Atari ST (1989)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年4月27日閲覧。
- ^ a b c “Shinobi for Commodore 64 (1989)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年4月27日閲覧。
- ^ a b c “Shinobi for ZX Spectrum (1989)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年4月27日閲覧。
- ^ Lesser, Hartley; Lesser, Patricia & Lesser, Kirk (February 1993). “The Role of Computers”. Dragon (190): 55–60.
- ^ “Shinobi for NES (1989)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年4月27日閲覧。
- ^ a b c d “Shinobi for Xbox 360 (2009)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年4月27日閲覧。
- ^ a b “忍 まとめ [PCエンジン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2018年4月27日閲覧。
- ^ “Shinobi for Wii (2009)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年4月27日閲覧。
- ^ a b c d “Shinobi for Amiga (1989)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年4月27日閲覧。
- ^ “Shinobi for DOS (1989)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年4月27日閲覧。
- ^ a b 「PCエンジンソフト完全カタログ 1989年」『懐かしゲーム機大百科 PCエンジン完全ガイド 1987-1999』スタンダーズ、2018年6月15日、54頁。ISBN 9784866362670。
関連項目
外部リンク
- セガ・アーケードゲームヒストリー 忍 SHINOBI
- セガバーチャルコンソール公式サイト SHINOBI 忍 作品情報ページ
- 上記のサイトには「クリックでムービーを再生」とあるがこれは作成当時web動画のデファクトスタンダードであったFlashを用いたもので、2021年以降は基本的に視聴出来ない
- SEGA AGES(セガエイジス)SHINOBI 忍 作品情報ページ
- セガ60周年特設サイト・アストロシティミニ商品ページ
※ 下記は非公式のゲームデータベース
Shinobi
ジャンル | 殺陣アクション |
---|---|
対応機種 | PlayStation 2 |
開発元 | オーバーワークス |
発売元 | セガ |
人数 | 1人 |
メディア | DVD-ROM |
発売日 |
2002年12月5日 Best版:2003年9月25日 |
対象年齢 | CERO:C(15才以上対象) |
『Shinobi』(しのび)は、2002年12月5日にセガから発売されたPlayStation 2専用のアクションゲームである。アーケードゲーム『忍 -SHINOBI-』(1987年)、メガドライブ用ソフト『ザ・スーパー忍』(1989年)などの同社「忍(しのび)シリーズ」の系譜にある忍者ゲームである。
21世紀の現代を舞台に忍者「秀真(ほつま)」を操作して、妖刀を用いて華麗な殺陣(たて)を演じる。
2003年には続編として女忍者「緋花(ひばな)」を主人公とした『Kunoichi -忍-』が発売された。また、セガの奥成洋輔によると、続編として「Shinobi 2」が開発されていたが、セガのアメリカ法人の意向により中止になったという[1][注釈 1]。
概要
主人公の忍を華麗に操る3Dアクションゲーム。垂直の壁を駆け抜ける動きや、相手の背後へ瞬時に移動するステルスダッシュなど、キャラクターの挙動はスピード感に溢れた内容。
特に突出したシステムとして、敵撃破から続けて一定時間内に連続して敵を倒す(撃破毎に残り時間カウントリセット)と段階的に攻撃力が増加、その状態で必殺技を利用すればステージボスすら一撃で仕留めることが可能な「殺陣」システムは、本作品最大の特徴である。
低難易度化が進む傾向にあった2002年当時のアクションゲームとしては、以下のようにやや高めの難易度となっている。
- 穴(画面外)や水面に落ちると体力に関係なく死亡。
- 死亡したらステージの最初からやり直し。
- 本作のシステムとして、ステージを進める内に覚醒する『悪食』の性能により、敵を倒して魂魄(こんぱく)を入手しないと徐々に体力が減少し、やがて死に至る(ゲームオーバー)。
なお、本作のムービー内キャラクターは日本語の台詞と口の動き(リップシンク)が合わないが、これは英語音声に同期しているためである。
ストーリー
21世紀初頭、東京が巨大地震が襲われる。その際、臨海副都心の地に出現した巨大な金色の城から、「式神」と呼ばれる怪生物が大量に溢れ出し、東京は混乱に陥る。
一か月後、歴史の裏で陰ながら日本を救ってきた忍びである「朧一族」の当主「秀真」は、政府より首都奪還の命を受け、危険区域と化した東京に向かう。そこで秀真は、かつての因縁を巡る戦いに身を投じる。
登場人物
- 秀真(ほつま)
- 声 - 岸尾大輔(後の岸尾だいすけ) / 石塚さより(子供時代)
- 本作の主人公。朧一族の頭、人の魄を食らう妖刀「悪食」の所持者。政府の命で東京内部の「黄金城」目がけ突入して行く。トレードマークの赤いマフラーは、背丈ほどの長さがある。
- 2015年発売のゲームPROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLDに客演している。
ステージボス
- 軍用ヘリ
- 秀真が首都に降りる為に乗っていた 攻撃ヘリコプター。秀真が降りた直後に呪符に襲われ、操られてしまう。
- 謎の忍(蒼蛟龍)
- 白髪、白い忍装束、2本の忍者刀という忍。1人で朧一族を全滅に追い込む腕を持つ。[2]「悪食」を目覚めさせる為秀真に襲いかかる。
- 銅(あかがね)
- 声 - 相田さやか
- 朧の里の忍の一人。小柄でお茶目なオカッパ少女。姉弟で「鋼(あらがね)兄弟」と言う通り名を持っており、鎖鎌を使ってのヒット・アンド・アウェイで戦う。両親がいないためか、設定上は同じような境遇の秀真を兄のように慕い、密かに想いを寄せていた。
- 銀(しろがね)
- 声 - 鳥海浩輔
- 朧の里の忍の一人で、銅の双子の弟。小太りの力士のような姿をしている少年。頭はあまり良くないが力は強く、戦闘時には鎖分銅で姉をサポートする。
- 怨霊ヘリ
- 軍用ヘリが破壊されるも呪符の魔力で動いている姿。ミサイルが小さな式神と化している。
- 狛楽(はくらく)
- 声 - 水鳥鉄夫
- 朧上忍衆の一人。薬学に長けた古参の老兵で、医療知識・経験が豊富。背負っている大箱の薬はちぎれた手足をも元に戻す事が出来、短時間で自分を治癒する。見た目や言動は好々爺だが内面は冷徹なので、彼に扱われる下忍は肉体だけでなく精神に大きな障害を来してしまう。本人の戦闘能力は皆無なので、攻撃の全ては忍犬達に任せている。
- 白雲(しらくも)
- 虎の顔を持つ化け蜘蛛の式神。数多くの子供達と共に出没した。一応人の言葉を喋る。
- モチーフは白虎とクモ。四つ柱の一人。
- 焔(ほむら)
- 声 - 細井治
- 朧上忍衆の一人で、守恒と刻に次ぐ三番目の実力者。武器は2段階に伸びるキセル。過去に火事から助け出されたことで、火が最強の武器だと考えるようになった。やがて、敵の火遁でダメージを全く受けない程火遁をマスターした。歌舞伎者で「火事と喧嘩は江戸の華」という台詞も平然と言い、女好きで卑怯事(者)が嫌いという忍らしくない性格。
- 紅天蛾(べにすずめ)
- 着物を着た女の胴体を持つ、蛾を模した式神。子供達ともども炎を操り、体中に人間の腕や脚等を取り付けていったようなツギハギがある。
- モチーフは朱雀とベニスズメ。四つ柱の一人。
- 金剛(こんごう)
- 声 - 長嶝高士
- 朧の里の忍の一人。スキンヘッドに高下駄という風貌をした筋骨隆々の巨漢で、好戦的な性格。得物である大型手裏剣は攻撃だけでなく、飛行用の乗り物としても使用する。「ヒルコ様」と、忠義も彼を蘇らせたヒルコに移っている。設定上は、かつて惨敗を喫した守恒との再戦を望んでいたが叶わず、秀真と1対1で戦いたがっていた。
- 玄九蛇(くらくだ)
- 声 - 萩道彦
- 下半身は大蛇、上半身は狐のお面をかぶった人間の姿をしている式神。秀真に向かって「君が今度の悪食使いかい?」と発言しており、朧の先代当主と何らかの因縁を持っている模様。氷属性の攻撃を得意とし、体力が減ると背中の巨大法輪から蛇型の式神を8体召喚してくる(この時本人を含めると"蛇"は9匹であるので、玄九蛇の名がついた)。
- モチーフは玄武と九尾の狐。四つ柱の一人。
- 刻(きざみ)
- 声 - 岡崎雅紘
- 朧上忍衆の一人。体中に傷跡があり、盲目のために聴覚が研ぎ澄まされた古参の剣客。真空の刃を生み出すほどの居合抜きの使い手で、実力では守恒を上回ると噂されるが刻本人は否定している。見る者を畏怖させる風貌から恐れられがちだが本来はとても人情厚い性格で、未熟であった焔を救ったことがあるほか、秀真の初陣の際に彼を庇い、それがきっかけで盲目になった過去がある。
- 八面王(やつらおう)
- 関東大震災の被害者の魂魄が詰められた兵器。かつて朧一族によって破壊されたが、死の商人と呼ばれる中臣財閥の協力によって復元された。
- 朱刃(あげは)
- 声 - 津々見沙月
- 元朧一族のくノ一。秀真とは幼馴染。朧一族の儀式により守恒が命を落とした事をきっかけに里を去り、抜け忍となる。
- 蒼蛟龍(あおみずち)
- 声優:森川智之
- モチーフは青竜。四つ柱の一人である式神で、子供達と共に復活。
- 地獄門(じごくもん)
- 「黄金城」の門で、ボス扱い。城の奥にはこの門を通じてしか行けなかったらしい。
- 産土 ヒルコ(うぶすな ヒルコ)
- 声 - 徳丸完(老人時) / 高木渉(青年時)
- 最凶の陰陽師。朧一族により封印されていたが、朱刃によって封印を解かれて四つ柱とともに復活。
- 彼のいるステージの名前が太一、他のステージの名前が北斗七星の星と北辰(北極星)である理由はヒルコの計画にあるため、ムービーを見ると解る。
その他
- 守恒(もりつね)
- 声 - 森川智之
- 秀真の兄で、秀真からも尊敬されていた。忍者としての優秀さから、朧一族の次期当主との呼び声が最も高かった。
- 朧の当主を決める儀式で秀真に敗れ絶命するが、守恒の実力を知る者の間では「弟の為に故意に負けたのではないか」という噂も流れている。
- 拳(こぶし)
- 声 - 西村知道
- 朧上忍衆のまとめ役の老忍び。かつては鬼神と呼ばれ恐れられる凄腕の忍びだったが、平時は厳しくも心優しい人物。忍びたちの師範でもあり、秀真、守恒、朱刃、銀、銅からは父のように慕われていた。東京壊滅の真相を探る為東京へ侵入したが、消息を絶つ。
- 産土 篝(うぶすな かがり)
- 声 - 佐久間紅美
- 代々陰陽師として生きて来た産土家の末裔で、幼い頃から天才的な陰陽術を身に着けている。
- 咒術を得意としており、式神を自在に操り、星の配置から未来を知り、人の心を読むことができる。その異様な力を政府に恐れられ陰陽師の総本山・隈野(くまの)神社に[2]幽閉されていたが、八面王の再起動の為の生贄として拉致される。
用語解説
- 殺陣(たて)
- このゲームにおいて最も重要なシステム。画面内に出現している敵を一定時間内に連続して倒せば、その間攻撃力が徐々に増していく。倒された敵は画面内に残り続け、画面内の敵の全滅もしくは一定時間経過で絶命演出が入るが、別の敵を倒すと殺陣の時間が延長され、4体以上の敵を倒すと殺陣演出が入る。7体を殺陣で倒せばステージによって異なる演出を見ることが出来る(4-A、Bは火炎が現れるなど)。基本的にザコを倒しながら攻撃力を上げ、それにより硬い敵に大ダメージを与えるシステムであり、魄を消費する必殺技の威力も倍加するため、上手く扱えるようになればステージボスですら一斬りで倒す事が可能となる。
- 悪食(あくじき)
- 朧一族に代々伝わる、陰陽の呪法によって鍛えられた破魔の刀。鉄なども一刀両断する程の斬れ味を誇る。[2]陰陽の呪法とはより詳細に書くと「理(ことわり)の目」を刀に持たせる事。「理の目」は、純度の高い「魄」を刀に吸い込ませる事で開き、逆に純度の高い「魂」を吸い込ませる事で閉じて封印する事が可能。一度理の目が開いた悪食は魄を求め続け、魄を吸う事で切れ味を維持するだけでなく増す事も出来る。ただし、持ち主の魄も対象に含む為、一度目覚めた悪食を使い始めた者は、死ぬまで悪食で敵を殺し続けなくてはならない運命までも背負う。この刀を鍛えたのは、産土ヒルコその人である。
- ステルスダッシュ
- 秀真が分身するかのように、動きに合わせて残像を残しながら移動する。敵は残った残像を秀真と思い、攻撃を仕掛けるので敵の起点にもなる。ステルスダッシュは敵からの攻撃の回避や、敵の攻撃をかわしつつ背後に回り込んで斬るといったアクションも可能。2段ジャンプや壁走りと併用することで、空中を高速で駆け抜けたり、浮遊する敵への連続攻撃が可能になる[3]。
- 朧一族
- かつて、日本のすべての忍を統括していた忍の一族。Shinobi機関から仕事を請け負い、現在の当主は秀真。朧一族の当主を決める儀式では里の実力者に命をかけて決闘させ、勝った方が当主となり悪食を受け継ぐ。多くの優秀な忍者を抱える一族であったが、産土ヒルコ復活後、蒼蛟龍の手によって壊滅した。敵として登場する朧一族の忍の多くは、ヒルコの力で死体を操られている者たちである。
- 陰陽師(おんみょうじ)
- 本来、彼らは世界の気を読み、災害を占う者たち。中には世界の理をゆがめ、咒符(じゅふ)を使って死人を操る者もいる。
- Shinobi機関
- 政府の指令のもと非合法活動を専門に扱う組織で、一般人には存在が秘匿されている。バックアップを担当するエージェントの手配のもと、現地で実働する少数の忍を派遣し、テロの鎮圧や要人警護、暗殺などの忍務をおこなう。
脚注
注釈
- ^ なお、ディレクターは『Shinobi』に引き続き、清水徹が務める予定だったが、中止を受け、当時奥成がプロデュースしていたセガエイジス2500シリーズ版『ドラゴンフォース』に合流した[1]。
出典
- ^ a b “奥成洋輔のセガセガしい日々【Day1 ドラゴンフォース編】”. BEEP (2024年12月3日). 2025年3月28日閲覧。
- ^ a b c 『電撃PlayStation Vol.214』メディアワークス、2002年8月9・30日、172頁。
- ^ 『電撃PlayStation』 Vol.217、メディアワークス、2002年9月27日、50,51,頁。
外部リンク
「忍 -SHINOBI-」の例文・使い方・用例・文例
- 彼は忍耐のかたまりだった
- 彼に同じ苦労をかけるのは忍びなかった
- 残忍な殺人
- 猫は小鳥に忍び寄った
- 老いはじわじわと彼に忍び寄った
- 王子はお忍びでロンドンへ旅行した
- この仕事には非常な忍耐力がいる
- 彼は忍耐強く私のぐちを聞いてくれた
- 彼はポケットにはじきを忍ばせていた
- 教師は知力の上に忍耐力が求められます
- 忍耐力がある
- 彼は忍耐することで危機を切り抜けた
- 死の影が彼に忍びよった
- ライオンは危険に気づかない水牛に忍びよった
- 苦境を耐え忍ぶ
- 彼はできる限り辛抱してたが,ついに堪忍袋の緒が切れた
- その残忍な殺人犯人は町の人々の恐怖の種だった
- 彼は忍耐力をぎりぎりまで試された
- 彼は私達に忍耐の必要性を力説した
- 彼女には忍耐が欠けている
固有名詞の分類
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