後世の反響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/02/12 03:28 UTC 版)
生物学者ジュリアン・ハクスリーの母親ジュリア・アーノルドは、キャロルに遊びを教えてもらった2人の少女のうちの1人である。ハクスリーは、幼少のころにこのパズルでよく遊んだと回想している。 パズル作家のヘンリー・アーネスト・デュードニーは、1925年に kaiser(ドイツ皇帝)を porker(豚)に変える、という反ドイツ感情を表したパズルを作成した。解は以下の通り。 KAISER → RAISER → RAISED → RAILED → FAILED → FOILED → COILED → COOLED → COOKED → CORKED → CORKER → PORKER J. E. サリックと L. M. コナントは、1927年に『梯子文字』(Laddergrams) と題するパズル集を出版した。その中で、15回の変形を必要とする例を2つ紹介している。以下は、そのうちの1つである。 SMALL → STALL → STILL → SPILL → SPILE → SPINE → SEINE → SEISE → SENSE → TENSE → TERSE → VERSE → VERGE → MERGE → MARGE → LARGE ウラジーミル・ナボコフの小説『青白い炎』(1962年)において、語り手が「ことばのゴルフ」についての記録を披露する場面がある。その記録とは、hate(憎)を love(愛)に変えるのに3段階、lass(娘)を male(男)に変えるのに4段階、live(生)を dead(死)に変えるのに lend を間に挟んで5段階だという。小説中では解答は与えられていないが、ナボコフは以下の解を想定していたと推測される。 HATE → HAVE → HOVE → LOVE LASS → MASS → MAST → MALT → MALE LIVE → LINE → LIND → LEND → LEAD → DEAD 生物学者ジョン・メイナード=スミスは、キャロルによるお題「猿を人間に進化させよ」(Evolve MAN from APE) を引き合いに出し、ことば梯子で語が変化する様子と、生物の進化の過程で DNA の配列が変化する様子が類似していると語った。マーティン・ガードナーが『サイエンティフィック・アメリカン』誌のコラム「数学ゲーム」において、このお題に対するキャロル自身の解 APE → ARE → ERE → ERR → EAR → MAR → MAN を紹介したところ、2人の読者からより短い解 APE → APT → OPT → OAT → MAT → MAN が寄せられた。なお、opt(選択する)はキャロルの語彙集には掲載されていない。
※この「後世の反響」の解説は、「ことばの梯子」の解説の一部です。
「後世の反響」を含む「ことばの梯子」の記事については、「ことばの梯子」の概要を参照ください。
後世の反響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 05:49 UTC 版)
「マックス、モン・アムール」の記事における「後世の反響」の解説
松崎は、本作が日本とフランスにおいて大ヒットしたという話は聞いたことがないとしつつも、大島の意図を踏まえると、フランス映画のエスプリが感じられる本作は十分成功したのではないかとみている。動物性愛者(ズーフィリア)を調査した『聖なるズー』で知られるノンフィクション作家の濱野ちひろは、目立たないだけで、本作のような異種愛に共感する人は相当数いると推測している。ライターの小峰健二は朝日新聞に寄せた記事の中で、印象的な場面としてマックスが自室で妻と息子とともに食事をする場面を挙げ、マックスを排除しようとする夫の方がシュールに見えたと述べている。そして、小峰は大島がこの映画を通じて、当時は当たり前とされた家族観を揺さぶったと締めくくっている。中国の映画監督婁燁は、『パリ、ただよう花』の制作にあたって参考にした映画の一つとして本作を取り上げており、今見ると当時の大島の気持ちがよくわかるような気がしたとも話している。
※この「後世の反響」の解説は、「マックス、モン・アムール」の解説の一部です。
「後世の反響」を含む「マックス、モン・アムール」の記事については、「マックス、モン・アムール」の概要を参照ください。
- 後世の反響のページへのリンク