後世の加筆部分とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 後世の加筆部分の意味・解説 

後世の加筆部分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/04 17:11 UTC 版)

職原抄」の記事における「後世の加筆部分」の解説

職原抄』には、吉田定房大納言極官とする名家ありながら准大臣宣下受けたことを「無念というべし」と批判する文があり、これをもって親房が家格何よりも重視した人間であると評される場合がある。しかし、この箇所は、後世書き足され部分ではないかという指摘がある。したがって、この記述のみによって親房の思想判断するには慎重になる必要があるそもそも、『職原抄』が書かれた年は、親房が常陸国下向してこの地方での南朝旗頭となり、家格無視して恩賞としての官位武士積極的に配っていた時期である。また、親房は正平6年1352年)に准三宮宣下を受けるが、それまで摂関皇族・後宮高僧以外で准三宮となったのは平清盛だけである。もちろん、北畠家そのような宣下を受ける家格になかったことは言うまでもない。こういった一次史料における現実行動反していることも、『職原抄』の当該箇所後世の加筆ではないかとする議論裏付け与える。21世紀初頭現在は、親房は伝統重んじつつも、南朝勢力を増すためならば新し制度採用厭わない合理主義的な人物であったとする見解主流である。

※この「後世の加筆部分」の解説は、「職原抄」の解説の一部です。
「後世の加筆部分」を含む「職原抄」の記事については、「職原抄」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「後世の加筆部分」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「後世の加筆部分」の関連用語

1
10% |||||

後世の加筆部分のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



後世の加筆部分のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの職原抄 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS