後世の再現
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 00:55 UTC 版)
日本ではジョン・ミルンや王振鐸(中国語版)による地動儀の推定が知られていた。1936年(昭和11年)に、地動儀の発明1800年を記念して今村明恒と石本巳四雄の両名により、地動儀の複製、張衡の経歴業績を調査して公表することなどが申し合わされた。今村が後漢書の記述とミルンの著作を比較検討したところ、ミルンの著作には数々の誤りが見つかった。今村はミルンの著作に対して「全文誤りで充たされているといってもよいくらいに誤りが多いのである。」とまで述べている。ミルンや王は「都柱」を吊り振子と考えていたが、日本の地震研究所では当説を採用せず、「都柱」を倒立振子と仮定して内部構造に採用し、外観は1875年(明治8年)に文部省の服部一三が描かせたものを採用した。これらを元に地震研究所で動作する複製が作成された。今村は動作は極めて良好であったと述べている。 また、中国においても日本のものとは外見および内部構造が異なる地動儀が復元されている。
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