後世の利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 20:21 UTC 版)
剣闘士競技は以下の理由により徐々に下火になり、その舞台であるアンフィテアトルムも過去の遺物となっていく。 訓練生の不足と、養成学校閉鎖のスパイラル 都市財政の窮乏 勃興したキリスト教からの批判 326年コンスタンティヌス1世の勅令で廃止を決定(ただし、以後も小規模ながら一部では存続) しかしその後は本来の目的である闘技場としてではなく、他の様態に再利用されていくこととなった。 要塞 この利用形態は11世紀ごろまで。更地から城砦を建設するより有利。 基本的に市外に存在したアンフィテアトルムであるが、後に城壁の一部として取り込まれることもあった。 住居 現在でもこのような利用形態は残っている(後述の例参照)。 ただの住居ではなく塔状住居(casa-torre)という戦闘用を兼ねた形態も中世後期には一般的になった。 宗教施設 礼拝堂などが設置された。 公共施設 倉庫、監獄などに再利用された。 アレーナ・ディ・ヴェローナ(ここの場合はアンフィテアトルムの通称として『アレーナ』が用いられる)では現代でも野外オペラやコンサートなどのイベントが行われている。 住居化の例は、現在広場になっているルッカのアンフィテアトロ広場を参照。
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