幻王軍・遊撃隊
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「大水滸シリーズの登場人物」の記事における「幻王軍・遊撃隊」の解説
郝令→蘇端(班貓王) 郝瑾の副官。後に巡邏隊の隊長。 (楊令伝)女真族出身で、幻王軍(楊令軍)を指揮する郝瑾の副官。漢名を名乗る際に名前が思いつかず、郝瑾と楊令から字を取った。だが楊令から貰うのは恐れ多いと段景住に怒られ、蘇琪と皇甫端から字を取って蘇端と改名した。陽気で余計な口を叩いては郝瑾に睨まれていたが、彼が童貫に討たれた際に間に合わなかったことが大きな心の傷になる。童貫戦後はその粘り強い性格と心の傷から領内の治安維持を担当する「巡邏隊(じゅんらたい)」の指揮官に任命される。国家としての梁山泊に誇りを抱いており、その働きぶりは楊令や呉用に認められている。余談だが、蘇端のあだ名は連載時に郝瑾のあだ名として付けられていたものである。 (岳飛伝)引き続き巡邏隊を指揮する。退職金を騙し取られた鄭応のために行動したり、その件で史進に冗談を言うなど明るい面も見せるようになる。 蘇琪(照夜玉) 楊令直属の黒騎兵。後に楊令軍の指揮官。 (楊令伝)段景住と皇甫端が燕雲十六州で経営していた牧場で働いていた。楊令らが馬の補充に訪れた際に馬術の腕前を買われて幻王軍に加えられ、ほどなくして黒騎兵となる。人との付き合いが苦手なため無愛想だが、馬は好きで皇甫端から馬の扱いを学んでいた。公言しないが騎射の腕前は花飛麟に匹敵する。童貫戦後の再編で、郝瑾の後任として楊令軍の指揮官となる。 (岳飛伝)黒騎兵・青騎兵の生き残りを含めた楊令軍の残存戦力を指揮。旗印だった「幻」の字を消した黒い旗を用いる。楊令に心酔していたため、梁山泊軍の指揮官の中でも特に兀朮に対する憎悪に燃えていた。兀朮率いる金軍との戦いでは彼を討つべく苛烈な攻撃を敢行する。山士奇の歩兵を崩すべく突出した兀朮に到達するも、兀朮しか眼中になかったことが災いし、従者の胡土児に討たれる。 班光(御竜子) 史進の従者。後に遊撃隊を経て楊令軍の指揮官。 (楊令伝)段景住が営む牧場で働いていた少年。役人に父を殺され、泣いていたところを史進に見られたのが縁で彼の従者となる。史進には叱られる事も多いが気に入られている。童貫戦の最中に呼延凌が異動したため遊撃隊の上級将校となりその後、葉敬の加入にともない史進の副官を務める。初陣で花飛麟に命を救われたため、いつか彼の指揮下で戦うことを望んでいた。料理が得意で羊の腸詰めや鍋を振舞ったことがある。 耶律越里が故郷へ帰った後は楊令軍に移り、その軍を指揮。当初は楊令軍の雰囲気に馴染めなかったが、やがて誇りに思うようになる。岳家軍・金軍との決戦で岳飛に討ち取られた。『岳飛伝』では史進が一通りのことはできたが、もっと厳しく鍛えていれば死なずに済んだかもしれないと回想している。なお、史進は班光を討った岳飛のことを恨んでいない。 鄭応(糊塗蟋) 遊撃隊上級将校。 (楊令伝)蚕(文庫版で闘蟋用の蟋蟀に変更された)を飼う農家に生まれるが役人を殺したくて梁山泊に入山。林冲騎馬隊の一員として前作の最終決戦を戦った。戦後は史進の部下として遊撃隊の一隊を率いる。がさつだが闊達な性格で、呼延凌といった後輩たちの面倒見も良い。 (岳飛伝)史進の部下として遊撃隊の指揮を執る。金との講和成立後に四十五歳を迎えたため、呼延凌から勧告を受け退役。貰った退職金を愛し合った女のためにつぎ込むが、女が囲われている妓楼の経営者によって着服されてしまう。史進と蘇端の活躍により妓楼は摘発され、女も鄭応の金を返してもらい解放されたことで一件落着する。 葉敬(赤竜児) 遊撃隊上級将校。 (楊令伝)梁山泊の領内にある葉家荘の保正の息子。私兵を率い、布告された兵役を拒んだが楊令に打ち負かされた。梁山泊軍に加わるが、我を通そうとしたため史進に荒稽古をつけられる。その甲斐あって成長し、遊撃隊の上級将校に任命された。背中に竜の刺青があり、高平と五郎の協力を得て制作した日本刀を得物にする。 (岳飛伝)遊撃隊の指揮を担当。史進が遊撃隊に連れてきた耿魁の指導を行い、その際に片足が不自由な宣凱へ武術の助言を行ったこともある。
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