平成〜令和期以降
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/27 19:56 UTC 版)
2007年(平成19年)4月、小樽商科大学の地域連携の一環として、学生や教職員と市民の教育・研究・学習環境を充実させることを目的とし、市立小樽図書館と小樽商科大学附属図書館との間の連携が決定し、双方の所蔵する図書の貸出・返却などが可能となった。 2014年(平成26年)4月には公式ウェブサイトの検索システムのリニューアル化に伴い、インターネット予約が開始され、パソコン、携帯電話、スマートフォンから、予約の申込みや貸出の状況確認などが可能となった。 2015年8月には、新たな形でより多くの人々が本を楽しみ、これまで以上に図書館を活用できるようにとの狙いで、小説などの朗読CDの貸出が開始された。点字図書館(運営は小樽市社会福祉協議会)にある朗読CDと専用プレーヤーを、視覚障害以外の理由で読書の困難な人に貸し出すサービスも開始された。朗読CDは、朗読を楽しみたい市民や、老視で字が読みにくい高齢者などの要望に応えたもので、『三国志』『赤毛のアン』『鬼平犯科帳』シリーズなど、俳優やプロのナレーターが朗読する38タイトル169枚が用意された。点字図書館のCDなどは、それまでは視覚障害者が点字図書館で貸出を受けていたが、小樽図書館のこのサービス拡大により、本のページをめくれない肢体不自由者、文字の認識が難しいなどの理由で本を読むことが困難な人も、本館で借用が可能となった。 2016年(平成28年)には創立百周年を迎え、一層市民に親しまれる図書館を目指すため、市内の小中高校生からイメージキャラクターを募集し、市民からの人気投票によって「たるばとちゃん」に決定した。公募作品214点の中から、当時の小樽潮陵高等学校2年生の女生徒の作品を採用したものであり、小樽市の鳥であるアオバトがモデルになっている。 同2016年4月23日の「子ども読書の日」に、文部科学省より、子供の読書の推進活動において特色ある優れた取組などを行なう団体の一つとして、「子ども読書の日」記念子どもの読書活動推進フォーラムにおいて表彰を受けた。 2017年(平成29年)8月には創立101年目を歩み始めた中での多くの取り組みの一つとして、サービス向上を狙い、雑誌の最新号が自由に見られるよう、展示方法が変更された。新刊雑誌は貸出しをしておらず、閲覧のためにはカウンターにある書架で閲覧表に名前の記入が必要であったが、来館者にわかりやすい配置に棚を移動し、閲覧表の記入なして利用が可能となった。 2018年(平成30年)9月6日に発生した北海道胆振東部地震では、当日は停電のため図書館システムが使用できないことや、利用者の安全への考慮から、臨時休館となった。翌9月7日には開館し、小樽市内を見舞った大規模の停電に際し、カウンター前に携帯電話などの充電コーナーを設置しての対応が行なわれた。 2020年(令和2年)には、開館以来初めてとなる改修工事を経て、同2020年8月にリニューアルオープンが行われた。「誰もが使いやすく、くつろげる、憩いの図書館」をコンセプトとし、1階児童室と2階休憩コーナーを中心として改修された(改修内容は後述)。
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