宗教間の歩み寄りとは? わかりやすく解説

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宗教間の歩み寄り

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 15:17 UTC 版)

サン=テティエンヌ=デュ=ルヴレ教会テロ事件」の記事における「宗教間の歩み寄り」の解説

殺害されアメル神父は、特に2015年テロ事件シャルリー・エブド襲撃事件パリ同時多発テロ事件以降イスラム教徒地域評議会と共に宗教間の対話積極的に推進していた。「注目されることを嫌う、謙虚な聖職者」であり、町のモスク宗教指導者モハメド・カラビラ師は、「友人死に呆然としている。他人のために人生捧げた人である」と悼んだ事件5日後の7月31日ルーアン大聖堂で同教区のドミニク・ルブラン大司教によりアメル神父追悼ミサ執り行われ、約2千人参加した。このとき、少なくとも100人ほどのイスラム教徒参加したことはきわめて異例こととしフランスのメディア大々的取り上げられた。アメル神父追悼ミサパリノートルダム大聖堂7月27日)など他の多く教会でも行われイスラム教徒ユダヤ教徒参加した2週間前にテロ事件があったニースでは、フランス・イスラム教評議会 (CFCM) がモスク代表者イマームイスラム教徒らに「団結同情」を示すためにミサ参加するよう呼びかけた。サン=ピエール=ド=ラリアーヌ教会行われたこのミサ参列したイスラム教指導者は、「アメル神父の死は、私たち彼の平和活動受け継ぐ責任歴史的義務与えた」と語ったまた、エリゼ宮殿ではフランス宗教代表者会議会合が行われ、フランソワ・オランド大統領教皇フランシスコ電話会談し7月26日)、「司祭襲われることはフランス全体が傷つけられることであり、全力挙げて教会および信仰施設保護する」と伝え、さらにサン=テティエンヌ=デュ=ルヴレ現場訪問して声明発表。「襲われたのはカトリック教徒すべてのカトリック教徒だが、すべてのフランス人当事者意識持っているそれゆえに我々は一致団結し、一丸となって、だれも亀裂生じさせることができない一枚岩とならなければならない」と訴えた教皇フランシスコ礼拝中に殺害されアメル神父殉教者称え、(カトリック教会では通常亡くなって5年間は列福審査始めないという規約があるにもかかわらず)、アメル列福への審査開始するように要請した8月3日ルーアン大聖堂行われたアメル神父告別式にはあらゆる宗教信者数千人参加したアメル神父の妹は、アメル神父アルジェリア戦争参加したとき、「人を殺せ命令しなければならない将校としての地位頑なに拒んで、一兵士として戦地赴いたことに触れ神父はなぜ自分だけが生き残ったのかと苦しんでいた、しかしその答えが今わかった、「愛と慈悲の神は、あらゆる宗教信者無神論者すべての人々の間に愛、分かち合い寛容育むために、あなたが最期に息を引き取るまで仕えるよう、あなたを選んだのである」と語った。 この事件で、GPS足輪有効性問題になったサルコジ大統領保守政治家からは、フィッシェS(要注意人物)として監視下に置かれている者は全員刑務所入れておくべきだという声が上がった事件からちょう2年目にあたる2018年7月26日にも、ルーアン大聖堂アメル神父をしのぶミサルブラン大司教により執り行われた。大司教ミサ説教で、「アメル神父はその模範通して光を放っていた。それは、家庭小教区、この町の只中にあって、誠実で控えめ奉仕生きる模範であった」と語ったまた、2017年4月ら行われているアメル神父列福調査では、神父書き記した500上ものミサ説教整理され見つかったという。

※この「宗教間の歩み寄り」の解説は、「サン=テティエンヌ=デュ=ルヴレ教会テロ事件」の解説の一部です。
「宗教間の歩み寄り」を含む「サン=テティエンヌ=デュ=ルヴレ教会テロ事件」の記事については、「サン=テティエンヌ=デュ=ルヴレ教会テロ事件」の概要を参照ください。

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