大首領JUDO
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/09 04:00 UTC 版)
漫画『仮面ライダーSPIRITS』におけるBADANの支配者。 古代の地球に人類創世を促した3神のうち、金色の神にして人類の敵。自らをすべての生命の長と名乗る。歴代の仮面ライダーたちが戦ってきたショッカーからBADANまでの組織を、裏から遠隔操作していた存在である。ショッカーからデルザー軍団の首領は現世でJUDOの意志を代行する影武者(大首領曰く自律プログラム)に過ぎず、ネオショッカーからジンドグマの首領は自らが呼び寄せた尖兵(暗闇大使やデルザー軍団と同格の存在)である。 その正体は暗黒星雲から飛来した生命体で、アマテラスとツクヨミと共に太古の地球に降り立った宇宙からの来訪者。最初に降臨した古の日本列島から人類を創造した、いわば人類の創造主「神」そのものである。古代日本においては「スサノオ」と呼ばれ、神として崇められると同時に恐れられていたが、裏切ったツクヨミによって「虚無の牢獄」と呼ばれる別次元に幽閉されていた。 現世に戻るため、神話の時代から人類へたびたび干渉を行い、人類の科学を促進させていった。科学技術が向上し、人類が自身の分身となる存在を製造できる技術に達したところで、BADANに歴代組織の技術を用いてZXボディを製作させる。それゆえ、ZXの身体はJUDOとまったく同じ外見(正確には、鏡で映したようにモールドがすべて「裏返し」)である。さらには、ライダーマンを除く歴代ライダーたちはZXボディ製作の過程での試作品という設定となっている。 日本各地に黒いピラミッドと共に黄金のドクロの姿で現れた際には「人類抹殺」を公言し、人々の間にバダンシンドロームを発症させた。暗闇大使が企てた、アマテラスの残骸(サタンニウム)を使用した「虚無の牢獄」を破壊して復活する作戦に意欲を見せるが、ツクヨミが一時的に「虚無の牢獄」の封印を解いたうえ、V3の命を賭けた火柱キックを受けたアマテラスの誘爆によって復活は阻止され、アマテラスを捕らえようとした左腕も吹き飛ばされた。その後、再びツクヨミが作り上げた「虚無の牢獄」内で彼に招かれた良と対面し、ライダーマンを除く歴代ライダーたちの最初期の姿に変身してみせた(#戯れを参照)。 ZXと違い、特定のポーズをとらなくても常に最大の光を放つことができる。ただし、発光したことがあるのは過去2度のみ、そのうち一度はZXに憑依した時である。 底の知れなさを見せ、戯れでZXと戦うほか、ツクヨミの思惑も楽しく感じている。また、ZXとの戦いでは一度は自分を追い詰めたZXに対して初の恐怖を感じたが、それさえも許容してみせた。自らに恐怖を味わわせた唯一の者であるZXとの戦いを望み、それこそが進化に至る道だと考えている(『新』第26話)。だが、歴代ライダーたちが戦いで獲得した可能性や進化と向き合おうとしない姿勢に、ZXこと良は否定の態度を表している。 『新』第61話で時空破断装置(竜)を制御し、エネルギー体のみで「虚無の牢獄」に侵入してきたライダーマンと対決する。圧倒的な強さでライダーマンの操る竜を次々と撃破して彼を追い込んでいき、最後の手段であるドラゴンアームさえも自身の心臓の鼓動音による衝撃で破壊し、ライダーマンを破る。しかし、ライダーマンのコントロールアームのみが残ったうえ、結城の語った「孤独」という感情に興味を示し、コントロールアームにメモリーキューブを埋め込むと、彼を生還させる。その後、メモリーキューブを埋め込んだコントロールアームを核として現世における仮の姿を形成し、一応の復活を果たす。 容姿が仮面ライダーというアイディアは、『仮面ライダーBLACK』のクライマックスのNG設定を基にしている。JUDOの名は、『仮面ライダーZX』での10号ライダーの仮称に由来する。初期案では、スサノオではなくヒルコをモチーフとしていた。
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