大平正芳が出馬を決意とは? わかりやすく解説

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大平正芳が出馬を決意

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 04:40 UTC 版)

1978年自由民主党総裁選挙」の記事における「大平正芳が出馬を決意」の解説

1978年になると公選見据えた派閥レベル動き活発化する。2月中旬には自民党役員会が「派閥活動自粛するよう申し入れる」と声明し、大福の「政治休戦と言われたが、18日には大平地元自民党香川県連が大平総裁候補として推薦する決議行っている。5月26日には読売新聞が「大平氏 公選出馬決意」と報じる両院議員による本選挙行った場合大平過半数獲得する見込まれていた。一方福田路線大福一体の継続のもとでの再選であり、大平出馬しなければ福田再選後の任期前半禅譲すると大平伝えたが、大平出馬辞退受け入れなかった。 そこで福田衆議院解散総選挙行ってそこそこ成果残し文句なし続投勝ち取ろうとする。総選挙自民党勝利すれば福田再選への流れとなり、敗北すれば選挙責任者である幹事長大平福田よりも責任問われることになる。大平サイドは当然反発し6月6日金丸信防衛庁長官田中派)は内閣委員会における答弁の中で「大義なき解散には反対である。解散閣議があった場合自分署名しない」と発言した16日国会閉会日の代議士会では大平が「解散はないので、各自平常心行動してもらいたい」と打ち消した当時伯仲国会における政局理由として解散とするシナリオ考えられたが、自民党幹事長大平新自由クラブ幹事長西岡武夫と話をつけているため、たびたびの政局化しそう局面でも与野党折衝早々にまとまり政局とはならなかった。8月12日中国との交渉妥結し日中平和友好条約調印されたことで福田政権人気上昇し解散無くとも福田再選見込まれるようになり、また条約批准日程上も解散難しくなった。さらに8月27日には大平地元香川県知事選挙自民党公認大野功統落選し大平失点となり、福田再選後押しする要素数えられた。これらの情勢の下、衆議院解散行われなかった。 10月14日記者会見で、大平は「この臨時国会大福体制終焉する」と発言し大福対決姿勢鮮明にした。 当初は、中曽根河本予備選2位以内につける可能性薄く事実上福田大平一騎打ちとなると考えられた。大福陣営とも予備選通過は当然と考え本選における政治的効果見据えて予備選点数積み上げることが意図された。 マスコミ各社はいずれ福田優勢を告げていた。10月10日読売新聞は「福田過半数中曽根急迫大平振るわず」という世論調査記事出した10月16日毎日新聞は「中曽根21%、大平20%」という世論調査記事出した10月21日朝日新聞世論調査記事も「1%差で中曽根2位大平3位」と、揃って中曽根食い込み伝えた11月16日毎日新聞は「人気は『福』『中』『大』『河』の順」という見出し掲げた一方大平支援する田中派は独自の調査で「僅差大平1位、福田2位」とはじき出し大平出馬辞退しないよう激励した福田本選では中曽根河本自身投票するよう根回しをしつつ、「1回目投票100点差がついたら、2位候補本選辞退すべきだ」と念を押していた。マスコミも本選での三木派動向注視していた。 10月21日大平中曽根河本敏夫三木派)が正式に出馬表明した。中曽根河本次回以降総裁選見据えた総裁候補としての披露目の意味合い強くさらには所属派閥内にそれぞれ福田大平に近い有力議員がいたことから、派として大福いずれか支持するわけにも、自主投票として派の求心力低下させるわけにもいかなかったことからの出馬であった自民党では現職総理総裁立候補をする総裁選現職閣僚立候補をする際には、閣僚辞職することが慣例化していた(例として、1964年総裁選における佐藤栄作科学技術庁長官1966年総裁選における藤山愛一郎経済企画庁長官1968年総裁選における三木武夫外務大臣がある)。総理総裁続投望んで総裁選立候補する場面において現職閣僚総理総裁反旗を翻し立候補をする構図になり、首相閣僚罷免権があることから閣僚に留まれないためとされる。しかし、今回河本現職通産大臣として総裁選立候補をした際に閣僚辞任しないままであったが、河本立候補前述のように総裁候補としてのお披露目要素強かったこともあり、福田首相から閣僚罷免権行使されることなく閣僚に在任し続けた福田は自らの不出馬による大福体制維持検討したが、結局は総裁選告示前日10月31日出馬表明した

※この「大平正芳が出馬を決意」の解説は、「1978年自由民主党総裁選挙」の解説の一部です。
「大平正芳が出馬を決意」を含む「1978年自由民主党総裁選挙」の記事については、「1978年自由民主党総裁選挙」の概要を参照ください。

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