大前 哲
大阪学芸(現教育)大学卒業。関西で現代音楽が活発になりつつあった20代半ばより、「日独現代音楽の夕」や「現代の波‐現代音楽祭」に制作として参加。国内外の実験的な作品に触れる中で、自身の作風を確立していく。88年より「コタ現代音楽シリーズ」主宰、92年より「神戸・音楽の展覧会」制作。同世代の音楽家と協働しながら、現代音楽の推進に力を注ぐ。作品の多くは室内楽作品であるが、中でも2つの楽器のための「ダブル・トーク」シリーズには、きらめく緻密な音響美や、聴衆をも誘い込むようなパフォーマンス性等、その音楽的特質がよく現れている。グスタフ・マーラー国際作曲コンクール第2位、ウディネ市国際作曲コンクール優勝、ドビュッシートリオ国際作曲コンクール優勝他受賞多数。
大前哲
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大前 哲(おおまえ さとし、Satoshi Ohmae、1943年11月25日 - )は日本の現代音楽の作曲家。兵庫県出身[1]。相愛大学音楽学部元教授。大阪教育大学の前身に該当する大阪学芸大学卒業[1]。多くの国際作曲賞を受賞するほか、世界での委嘱作品を発表し、各種の現代音楽演奏会および音楽祭に出品している。
近年の主要作品
大前哲の楽曲一覧を参照。
管弦楽
- 2000 La canzone dei ricordi, op. 110
- 2001 The Broken Times, op. 116
- 2002 Frammenti di Spazio, op. 118
- 2004 COME IL VENTO PASSATI, op. 126
- 2006 Spazio Variato, op. 140
- 2008 Symphonic Canticle "Shinran", op. 144
- 2018 SONIC LANDSCAPE, op.190
吹奏楽
- 2003 Space Fragments, op. 125
- 2006 Space Gradation, op. 138
- 2010 Symphonic Canticle "Shinran", op. 144-2
- 2010 Symphonic Overture "66" Access, op. 150 b
- 2010 In the Distance, op. 151
室内楽
- 2004 Double link, op. 129
- 2004 Time Tracing: Double Talk no. 28, op. 131
- 2005 The Man in a space -Okuno Hosomichi-, op. 132
- 2005 Lyrical Landscape, op. 133
- 2005 Refrain: Double Talk no. 30, op. 134
- 2005 Dual Tensity: Double Talk no. 31, op. 135
- 2006 Time Shift, op. 136
- 2006 Solitude Soul, op. 137
- 2006 Spazio Improvisare II, op. 139
- 2007 Time Portraits: Double Talk no. 32, op. 141
- 2007 Time Sequence: Double Talk no. 33, op. 142
- 2008 Twofold, op. 145
- 2010 TRIO FESTONE, op. 153
ピアノ
- 1971 Resonance no. 1, op. 4
- 1975 Resonance no. 2, op. 10
- 1988 Trailing Away, op. 67
- 1997 Aspetta Domani, op. 97
- 1999 The Prospects nr. 2, op. 106
- 2002 Modo Frammentario, op. 120
- 2004 Memories Once More, op. 127
- 2008 Memories Once More II, op. 146
ギター
- 2002 Spacing I, op. 119
- 2004 Sound shift, op. 130
マンドリン・アンサンブル
- 2001 Seven short Scenes III, op. 113
打楽器
- 1982 Undulation I, op. 40
- 1984 Polymer, op. 52
- 1991 Join V, op. 98
邦楽器
- 2002 Tre Suoni, op. 121
受賞歴
- 大阪文化祭賞本賞(1990年)
- 第20回ブルーメール賞(1991年)
- ISCM世界音楽の日々ルーマニア大会入選(1999年)
- グスタフ・マーラー国際作曲コンクール第2位(2000年)
- ウディネ市国際作曲コンクール第1位(2002年)
- 第3回カミロ・トンニへ捧ぐ国際作曲コンクール入選(2004年)
- ドビュッシー・トリオ主催国際ビエンナーレ作曲コンクール第1位(2004年)
- エジディオ・カレッラ国際作曲コンクール特別佳作(2005年)
- 第6回アレクサンドル・タンスマン財団主催音楽的個性に関る国際コンクール第3位(2006年)
- ヴィトルト・ルトスワフスキ国際作曲コンクール第2位(2008年)
- 21世紀の吹奏楽「響宴XIII」入選(2010年)[2]
- G.E.R.M.I.国際作曲コンクール第3位(2010年)
- ハーレルベーケ国際吹奏楽作曲コンクール第2位[3](2010年)
- ICA国際作曲コンクール第1位(2011年)
- エジディオ・カレッラ国際作曲コンクールB部門(オーケストラ作品対象)第1位(2011年)
- RISUONANZE incontri di nuove musiche(2013年)公募入選
- RISUONANZE incontri di nuove musiche(2014年)公募入選
- 第2回ペンデレツキ国際作曲コンクール入選・聴衆賞[4](2014年)
- 第13回ロムアルド・マレンコ国際作曲コンクール管楽五重奏部門特別佳作[5](2015年)
- 第6回ハーレルベーケ国際吹奏楽作曲コンクール第3位[6](2016年)
- 第14回ロムアルド・マレンコ国際作曲コンクールクラリネットアンサンブル部門第1位[7](2016年)[注釈 1]
- 第15回カジミェシュ・セロツキ国際作曲コンクール第1位[8](2017年)
- 第16回ロムアルド・マレンコ国際作曲コンクール第1位(2018年)
- 第6回グラチナ・バチェヴィチ国際作曲コンクール第1位(ウッチ, 2019年)[9]
- 第7回クー・ド・ヴァン国際交響吹奏楽作曲コンクールファイナリスト(2021年)
脚注
注釈
- ^ 相愛大学の紹介と本人作のバイオグラフィでは、原語表記を尊重し、コンペティション、コンクール、コンコルソ、コンテストの表記が混在している。ウィキペディア日本語版では全ての褒賞を、外来語のコンクールに統一した。
出典
- ^ a b 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.502
- ^ ブレーン・オンライン・ショップ. “【CD】21世紀の吹奏楽「響宴XIII」新作邦人作品集【2枚組】”. webcache.googleusercontent.com. www.brain-shop.net. 2023年10月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月24日閲覧。
- ^ “2010”. www.cchetspoor.be. 2019年2月7日閲覧。; サカレス・フォルトが自ら第3位と名乗っており第2位が正しい。
- ^ 外部リンク
- ^ 外部リンク
- ^ 外部リンク
- ^ “Satoshi Ohmae”. www.comune.noviligure.al.it. ALBO D'ORO Concorso Internazionale Romualdo Marenco. 2020年6月28日閲覧。
- ^ 外部リンク
- ^ “グラチナ・バチェヴィチ国際作曲コンクール”. www.amuz.lodz.pl. 2019年9月19日閲覧。
外部リンク
「大前 哲」の例文・使い方・用例・文例
- 大前提
- 大前提、小前提
- 論理的な推論によって到達する命題(三段論法の大前提と小前提から帰結しなければならない命題など)
- 大前選手は大会中に7つのゴールを決め,この大会の得点王となった。
- 彼の考えは私の哲学に合致した
- 哲学者ぶるのはよせ
- 哲学の講義をする
- アリストテレスの哲学
- 哲学者ぶる
- 彼の英知は他の現代哲学者のものよりも卓越している
- その年に私はこの3人の哲学者に会いました.彼らは私のその後の人生に大きな影響を及ぼしました
- ソクラテス以前の哲学者
- 彼は哲学の伝統主義者としての手法で著名である。
- デモクリトスの原子論はギリシア哲学の主流派からは受け入れられませんでした。
- 理神論的視点を持った哲学者
- その哲学者はヘーゲル哲学の信奉者として有名だ。
- 古代ギリシア哲学の本質の概念について理解するのは難しい。
- 彼女はカント派の哲学者だ。
- ソロンは最も有名なギリシア哲学者のひとりだ。
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