地域による品種とは? わかりやすく解説

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地域による品種

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/18 12:59 UTC 版)

ツバキ」の記事における「地域による品種」の解説

江戸のツバキ 徳川幕府開かれると、江戸多く神社、寺院武家屋敷建設された。それにともない多く庭園営まれツバキ植栽されていった。ことに徳川秀忠吹上御殿花畑作り多くツバキを含む名花献上させた。これが江戸ツバキ発祥といわれる。『武家深秘録』の慶長18年には「将軍秀忠花癖あり名花諸国徴し、これを後吹上花壇に栽(う)えて愛玩す。此頃より山茶ツバキ流行し数多珍種をだす」とある。権力者庇護をうけて、ツバキ武士町人愛されるようになった江戸ツバキ花形花色が豊富で、洗練された美しさをもつ、一重では清楚な千鳥」「関東月見草」「蜀紅」、唐子咲きでは「卜伴」。八重では蓮華咲きの「羽衣」「春の台」「岩根絞」など。 上方のツバキ 古来、都がおかれた上方でもツバキ古くから愛玩されてきた。ことに江戸期には徳川秀忠の娘東福門院和子中宮として迎えた後水尾天皇誓願寺安楽庵策伝などの文化人ツバキ蒐集した寛永7年1630年)には安楽庵策伝によって「百椿集」を著した。さらに寛永11には烏丸光広によって『椿図譜』が著され、そこには619種のツバキ紹介されている。現在でも京都周辺神社仏閣には銘椿が多い。品種としては「五色八重散椿」「曙」「菱唐糸」など。上方のツバキ変異の多いユキツバキ北陸から導入されたことと、京都大坂の人々の独自の審美眼によって選抜されたことに特色がある。 尾張のツバキ 江戸時代より名古屋中心に育成されてきた品種群は、一重筒咲き(または抱え咲き咲き)、小中輪の茶花向きのものが多いのが特徴である。「関戸太郎」「窓の雪」「紅妙蓮寺」「大城冠」などがあるほか、名古屋好み豊満な花容のものもある。近隣三河伊勢美濃のものとあわせて中部ツバキ」とも呼ばれている。 加賀のツバキ 北陸各地誕生したユキツバキ系の品種京都中継地として、この地は園芸隆盛大きな役割果たした茶の湯さかんな土地柄ゆえに茶花向けの品種多く旧家の庭に多く銘木がある。代表的な品種には「東方朔」「ことじ」「祐閑寺名月」などがある。 富山、越後のツバキ ユキツバキ自生地であることから、変化に富んだ選抜品種や、ヤブツバキとの交配によるユキツバキ系の品種古くから栽培されてきた。氷見市老谷の「さしまた椿のような巨木も多い。代表的な品種に「大日の暁」「雪白唐子」「姫」「千羽鶴」など。 山陰のツバキ 「つばきのふるさとと言われるほどの自生地の多い地域である。古くから品種改良が盛んで、ことに江戸期松江藩がおかれてから盛んになり松平不昧各地からツバキ集めたから松江にかけて清楚な一重咲き作られ愛好されている。代表的な品種は「花仙山」「意宇(おう)の里」「角(すみ)の光」など。 久留米ツバキ 肥後ツバキ 肥後椿ひごつばき)は、肥後熊本藩大名だった細川家にて、育種保存されていた系統で、かつては門外不出であったが、現在では苗木販売され愛好者が多い。鉢植え盆栽として栽培され、花は大輪一重で、ばいしん咲きという花形で、花の中心から多数のおしべが放射状広がり、赤・白・ピンクやその絞り咲き花の色と、黄色のおしべとのコントラストが非常に美しい。肥後六花一つ

※この「地域による品種」の解説は、「ツバキ」の解説の一部です。
「地域による品種」を含む「ツバキ」の記事については、「ツバキ」の概要を参照ください。

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