土佐勤王党の獄とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 土佐勤王党の獄の意味・解説 

土佐勤王党の獄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/31 01:56 UTC 版)

深尾成質」の記事における「土佐勤王党の獄」の解説

文久3年(1863年)1月25日入京した山内容堂は、土佐勤王党平井収二郎間崎哲馬弘瀬健太らが青蓮院宮から令旨賜り、これをにして国元にいる先々代藩主山内豊資(藩主山内豊範実父)に働きかけ藩政改革断行しようとしている事を知り僭越沙汰である」と激怒両名罵倒して罷免した上で土佐での蟄居命じた。さらに3月、容堂が土佐へ帰国すると、直ち吉田東洋暗殺下手人捜索指示して土佐勤王党同情的な大監察小南五郎右衛門国老深尾鼎解任し、大監察平井善之丞辞職余儀なくされた。その後平井収二郎間崎哲馬弘瀬健太入牢6月7日死罪決定し、翌8日三人切腹尊攘派情勢急激に悪化する中、9月21日武市瑞山土佐勤王党幹部逮捕命令出され瑞山城下帯屋町の南会所(藩の政庁)に投獄された。取調べの際、上士である瑞山結審に至るまで拷問される事はなかったが、武市瑞山の上士への昇格便宜図ったとして深尾成質へも罪科が及ぶ危険性高まったが、結局乾退助身代わりとなって罪を被り大監察(大目付)を辞し、さらに元治2年3月27日(1865年4月22日)、先の在職中郷士の上昇格の件に関し不念の儀」があったとして乾退助謹慎を命ぜられた。この時期、成質が大坂土佐稲荷神社奉納した灯籠現存する

※この「土佐勤王党の獄」の解説は、「深尾成質」の解説の一部です。
「土佐勤王党の獄」を含む「深尾成質」の記事については、「深尾成質」の概要を参照ください。


土佐勤王党の獄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 15:11 UTC 版)

土佐勤王党」の記事における「土佐勤王党の獄」の解説

文久3年1863年4月吉田東洋重用していた前藩主山内容堂謹慎解かれ帰国すると、早速藩庁人事交替始められた。6月武市参謀存在であった平井収二郎間崎哲馬弘瀬健太三名切腹処せられた。これは彼らが青蓮院宮令旨請い勤王運動のための藩政改革企てたことが容堂に露見し、罰せられたものである文久3年前半期は京における尊攘運動最高潮達した時期であったが、八月十八日の政変によって長州藩尊攘派は京から追放され、代わって公武合体派勢力強めた政変直前、旧勤王党員である吉村虎太郎大和において挙兵するが、政変による形勢の逆転をうけて壊滅した天誅組の変)。 政変以後、容堂は勤王党への弾圧強め武市筆頭土佐戻った主要な勤王党員は軒並み投獄された。武市同年1月上士留守居組に昇進していたため拷問は受けなかったものの、劣悪な獄中環境体調崩し、他の勤王党員は過酷な拷問を受け続けた元治元年1864年4月京都無宿者犯罪者身を落とした岡田以蔵幕吏に捕えられ、土佐送還後、拷問に耐えかね、大阪での土佐藩横目井上佐一郎暗殺、京での佐幕派要人暗殺自白した。しかしそれでも武市らは暗殺否認したため、嘘も多い以蔵自白以外には証拠らしい証拠が無いことにより、藩庁武市罪状明確に立証することはできなかった。結局慶応元年1865年)閏5月11日具体的な罪状立証されないまま「君主対す不敬行為」という罪目で武市切腹を命ぜられ、同日会所大広庭にて切腹以蔵自白組四名は獄内での斬首となった文久3年1863年)から慶応元年1865年)に至る一連の弾圧により、勤王党はその指導者大半失ったことで、事実上壊滅することとなった

※この「土佐勤王党の獄」の解説は、「土佐勤王党」の解説の一部です。
「土佐勤王党の獄」を含む「土佐勤王党」の記事については、「土佐勤王党」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「土佐勤王党の獄」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「土佐勤王党の獄」の関連用語

土佐勤王党の獄のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



土佐勤王党の獄のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの深尾成質 (改訂履歴)、土佐勤王党 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS