土佐勤王党が乾退助の身を案じ脱藩を薦めるとは? わかりやすく解説

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土佐勤王党が乾退助の身を案じ脱藩を薦める

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 12:14 UTC 版)

鳥羽・伏見の戦い」の記事における「土佐勤王党が乾退助の身を案じ脱藩を薦める」の解説

「この事が容堂公の耳に入れば、退助の命はとても助からないであろう」と密かに後藤象二郎が話す言葉漏れ聞いた清岡公張(半四郎)は、土佐勤王党一員であった島村寿太郎(武市瑞山の妻・富子の弟で、瑞山義弟)に乾退助脱藩させることを提案島村退助面会して脱藩勧めた。しかし、退助は容堂の御側御用役西野友保(彦四郎)に対し水戸浪士藩邸隠匿していることは、既に5月22日(薩土討幕の密約締結報告の際)に自ら容堂公へ申し上げている事であるため、既に覚悟出来ており御沙汰俟つのみであると返答した果たし山内容堂は、乾退助勤王浪士藩邸内に匿っている事の報告を(5月22日時点で)乾自身から受けて知っており、乾退助への処分下らず逆に薩土討幕の密約結んでいる事を、藩内上役寺村後藤)らが知る事となり大政奉還路線進めようとしていた者達に激震が走る。 乾退助は暴激の擧(きょ)多けれど、毫(すこし)も邪心なく私事爲に動かず、群下(みな)が假令(たとへ)之(これ)を争ふも余(容堂)は彼(退助)を殺すに忍びず。山内容堂当時土佐藩が「薩土盟約」と「薩土密約」という性質異な軍事同盟を、二重に結び、かつ山内容堂承認していたという背景には、容堂の優柔不断な態度よるものという否定的な見解と、どちらに舵が切られても土佐藩生き残れるようにする為という肯定的な見解があり、また「大政奉還」の意義幕府弱体化させるための大芝居倒幕を行う途中過程)とする意見もあった。 9月14日(太陽暦10月11日)、土佐藩(勤王派)上士小笠原茂連別府九郎が、江戸より上洛して、京都藩邸内の土佐藩重役討幕挙兵大義説く9月20日(太陽暦10月17日)、坂本龍馬が、長州桂小五郎(木戸孝允)へ送った書簡には、 一筆啓上仕候。然ニ先日御書中、大芝居一件兼而居候所とや、実におもしろく能相わかり申候間、彌憤発可仕奉存候。其後於長崎も、上國の事種々心にかゝり候内、少〻存付候旨も在之候より、私し一身の存付ニ而手銃一千廷買求、藝州蒸氣船をかり入、本國ニつみ廻さんと今日下の關まで參候所、不計(はからず)も伊藤兄上國より御かへり被成御目かゝり候て、薩土及云云、且大久保使者来りし事迄承り申候より、急々本國をすくわん事を欲し此所止り拝顔を希ふにひまなく、殘念出帆仕候。小弟(坂本龍馬)思ふに是より(土佐に)かへり乾(板垣)退助引合置キ、夫(それ)より上國(京都)に出候て、後藤庄(象)次郎を國にかへすか、又は長崎へ出すかに可仕(つかまつるべき)と存申候。先生の方ニハ御やくし申上候時勢云云の認もの御出來に相成居申候ハんと奉存候。其上此頃の上國の論は先生御直ニうかゞい候得バ、はたして小弟愚論同一かとも奉存候得ども、何共筆には尽かね申候。彼是所を以、心中御察可被遣候。猶後日の時を期し候。誠恐謹言。(慶應三年)九月廿日、(坂本)龍馬木圭先生左右記し大政奉還」を幕府権力削ぐための大芝居とし、その後武力討幕を行わねばならないが、後藤象二郎大政奉還のみで止まり討幕挙兵躊躇った場合は、後藤捨て乾退助接触する述べている。 9月22日(太陽暦10月19日)、中岡慎太郎が『兵談』を著して国許勤王党同志大石円送り軍隊編成方法詳細説く

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