国鉄の誕生と鉄道網の一元化とは? わかりやすく解説

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国鉄の誕生と鉄道網の一元化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 02:37 UTC 版)

国鉄」の記事における「国鉄の誕生と鉄道網の一元化」の解説

世界で初め蒸気機関車による公共鉄道として開通したイギリスストックトン・アンド・ダーリントン鉄道や、初めての実用的な蒸気鉄道であるとされるリバプール・アンド・マンチェスター鉄道はじめとする初期の鉄道は、いずれも私鉄として開業した。ただし運輸全体制の確保や、公共性の高い事業ありながら独占となりがちな経営形態から、早くから国による規制許認可制度作られた。また多くの国で鉄道建設に対して補助金支給された。 世界で最初国有鉄道は、1835年ベルギー開通した1830年オランダから独立したベルギーでは、独立戦争荒廃した国土再建経済開発進めるために国有鉄道網計画し国土東西方向南北方向に結ぶ十字形の路線建設した。しかし当時全国統一路線網形成する意図はなく、国内鉄道営業距離私鉄の方が長かった。 各領邦分かれていたドイツでは領邦ごとに鉄道網建設が行われ、このうち領邦政府が自ら建設した鉄道について国家鉄道 (邦有鉄道、Staatsbahn) と呼ばれたプロイセン領邦内の私鉄買収して鉄道網邦有鉄道一元化したのを皮切りに、他の領邦でも第一次世界大戦時期にかけて同様の施策取られた。ただし、ドイツ帝国による統一後帝国直轄鉄道エルザス=ロートリンゲン鉄道のみだった。各邦有鉄道大戦後1920年統合されドイツ国営鉄道 (Deutsche Reichsbahn) が発足したフランスでは、6大鉄道と呼ばれる民間大鉄道会社が政府保護の下に鉄道網広げていた。一方で経営難に陥っていた地方中小私鉄救済するため、1878年にこれらを国有化した国有鉄道 (Chemin de Fer de ltat) が発足した。さらに1909年には大手私鉄のうち西部鉄道経営破綻し、これも国有鉄道吸収された。また第一次世界大戦後フランス領復帰したアルザス=ロレーヌ鉄道国有(ただしÉtatとは別組織アルザス=ロレーヌ鉄道)とされた。1937年には、残る主要私鉄と国が共同出資して設立した株式会社フランス国有鉄道 (Société Nationale des Chemins de fer Français) に鉄道網統一された。 大規模な国有化による全国的な国鉄網の形成は、第一次世界大戦前にはスイス1902年)、イタリア1905年)、日本1907年)などで行われた第一次世界大戦第二次世界大戦の間にはドイツ1920年)、オーストリア1924年)、ベルギー1926年)、オランダフランス(ともに1937年)など、多くヨーロッパ諸国同様の国鉄整備進んだ

※この「国鉄の誕生と鉄道網の一元化」の解説は、「国鉄」の解説の一部です。
「国鉄の誕生と鉄道網の一元化」を含む「国鉄」の記事については、「国鉄」の概要を参照ください。

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