国鉄の分割民営化と仮乗降場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 16:54 UTC 版)
「仮乗降場」の記事における「国鉄の分割民営化と仮乗降場」の解説
国鉄分割民営化によるJR発足当日(1987年4月1日)付で、名寄本線など後に廃止された特定地方交通線も含めほとんどの仮乗降場が正式な駅に格上げされた。運賃計算上の扱いは、しばらくは国鉄時代と同様だったが、1990年3月10日付けで営業キロも設定された。一方、季節営業をしていた仮乗降場を中心に駅ではなく臨時駅に移行されたケースもある(深名線政和温泉駅など)。ちなみに、北海道以外で数少ない元仮乗降場であった八ツ森駅(2002年を最後に営業休止し、2014年3月15日廃止)は臨時駅であったが、駅名標では最後まで「八ツ森仮乗降場」と称していた。 しかしながら、幌内線栄町駅のようにその後に路線自体が廃止されたため、駅になってから僅か数か月 - 数年で廃止されたものもあった(これらの駅の多くは、営業キロを設定されないまま廃止された)。民営化後に廃止された仮乗降場は、正式の駅として記録され、全国版の時刻表にも掲載されたが、民営化直前に仮乗降場のまま廃止されたところも多い。 また、駅に昇格したものの沿線の過疎化が進行し乗降客が激減し、いわゆる「秘境駅」になってしまったものや、廃止されてしまったものも多く存在する。仮乗降場は設備が極めて簡素であったため、駅に昇格した後に廃止されたものも含めて、廃止後にその正確な位置を特定することすら難しくなったものも多い。
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