国鉄の財政赤字とは? わかりやすく解説

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国鉄の財政赤字

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 03:51 UTC 版)

国鉄103系電車」の記事における「国鉄の財政赤字」の解説

車両軽量化すれば維持費用が下がるほか、加速力質量と関係があることから、加速性能高速性能アップ見込める1960年代に入るとアルミステンレス車体の試作車製造し始め国鉄でも関門トンネル用や営業車ではサロ153形キハ35形などでステンレス用いた車両製造していたが、地下鉄東西線への乗り入れ用として1966年昭和41年)に全アルミ車体301系完成させる301系では1両あたり5 t近い車体軽量化図られたほか、台車空気ばね付きとして乗り心地改善している。 アルミ車体採用によって103系同一走行システム維持しつつ走行性能問題点解決できたが、素材価格鋼板の6倍から7倍するアルミ用いた車両大量に製造することは国鉄には難しく1971年昭和46年)の西船橋延長用の増備車は低コスト普通鋼車体金属ばね103系1200番台になった。これはアルミ車体軽量化顕著な効果があったと認めながらも、財政事情が悪い国鉄では同じ予算で1両でも多く車両製造したいという考えがあり、財政赤字車両改善をも影響及ぼしていることがわかる。長期量産による初期製造コスト低さ短期的費用安さ代わりに長期的に在来同様のメンテナンスや重更新必要性発生する)と、「いくつかの欠点度外視すれば、大方の用途において当面必要性能を充足しうる」という103系特性は、それが旧弊化陳腐化していることが明白であっても、なお財政赤字国鉄増備続行させる動機となったのである

※この「国鉄の財政赤字」の解説は、「国鉄103系電車」の解説の一部です。
「国鉄の財政赤字」を含む「国鉄103系電車」の記事については、「国鉄103系電車」の概要を参照ください。

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