古代から中・近世とは? わかりやすく解説

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古代から中近世

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 05:59 UTC 版)

日本語」の記事における「古代から中近世」の解説

日本では古く漢籍を読むための辞書多く編纂された。国内における辞書編纂記録としては、天武11年682年)の『新字44巻が最古であるが(『日本書紀』)、伝本はおろか逸文すらも存在しないため、書名から漢字字書の類であろう推測される以外は、いかなる内容辞書であったかも不明である。 奈良時代には『楊氏漢語抄』や『弁色立成(べんしきりゅうじょう)』という辞書編纂された。それぞれ逸文として残るのみであるが、和訓有する漢和辞書であったらしい。現存する最古辞書空海編と伝えられる篆隷万象名義』(9世紀)であるが、中国の『玉篇』を模した部首配列漢字字書であり、和訓一切ない。10世紀初頭編纂された『新撰字鏡』は伝本存する最古漢和辞書であり、漢字部首配列した上で和訓万葉仮名記している。平安時代中期編纂された『和名類聚抄』は、意味で分類した漢語おおむね和訳万葉仮名付したもので、漢和辞書ではあるが百科辞書的色彩が強い。院政期には過去漢和辞書集大成とも言える類聚名義抄』が編纂された。同書和訓付され豊富な声点により院政期アクセント体系はほぼ解明されている。 鎌倉時代には百科辞書二中歴』や詩作のための実用的韻書平他字類抄』、語源辞書ともいうべき『塵袋』や『名語記みょうごき)』なども編まれるようになった室町時代には、読み書きが広い階層普及し始めたことを背景に、漢詩作るための韻書聚分韻略』、漢和辞書倭玉篇わごくへん)』、和訳通俗語も含めた国語辞書下学集』、日常語単語いろは順並べた通俗的百科辞書節用集』などの辞書編まれた。安土桃山時代最末期には、イエズス会キリスト教宣教師によって、日本語ポルトガル語辞書日葡辞書』が作成された。 江戸時代には、室町期の『節用集』を元にして多数辞書編集刊行された。易本『節用集』『書言字考節用集』などが主なものである。そのほか俳諧用語辞書を含む『世話尽』、語源辞書日本釈名』、俗語辞書『志布可起(しぶがき)』、枕詞辞書冠辞考』なども編纂された。

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