古代から中世の探検家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 01:46 UTC 版)
古代から中世にかけての探検家はどちらかというと孤立した存在で、組織的で計画的な探検家への援助はほとんど行われなかった。 古代の探検家達の名前はほとんど伝わっていないが、古代エジプトのネコ2世の命令を受けたフェニキア人によりアフリカ周航が行われたという。また紀元前5世紀にはカルタゴのハンノが象牙海岸付近まで航海したという記録が残っている。そして10世紀にヴァイキングのレイフ・エリクソンが北米大陸に到達していたことが明らかになっている。著名な探検家では7世紀の玄奘による中国・インド往復、13世紀のマルコ・ポーロによるイタリア・中国往復、14世紀のベルベル人イブン=バットゥータによるアジア・アフリカ探検などがあげられる。 彼らの探検の動機は主に商業や宗教であった。交通の未発達な時代の国家戦略的でない探検という点で共通している。ただし、モンゴル人がユーラシア大陸で巨大な版図を誇っていた間は比較的交通の便が良かったと言われている。 古代から中世にかけての主な探検家は次の通り 航海者ハンノ(紀元前450年頃)…カルタゴから西アフリカ湾岸地域を航海、象牙海岸まで達する。 張騫(? - 紀元前114年) 中央アジア・・・漢の武帝により月氏との軍事同盟提携のため派遣される 甘英 ローマ帝国に派遣された中国大使。ローマには到達できなかったが、パルティアまでには到達 法顕(337年? - 422年) インド到達 玄奘三蔵(602年 - 664年) インド到達 赤毛のエイリーク 10世紀、グリーンランド到達 レイフ・エリクソン アメリカ大陸到達 マルコ・ポーロ(1254年 - 1324年) 中国到達 イブン=バットゥータ(1304年 - 1368年) 鄭和 (1371年 - 1434年)の南海遠征。海路インドを経由し、アフリカ東岸に達した。
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