南極怪獣 マグマ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 03:29 UTC 版)
外見はセイウチに似ているが爬虫類という設定。南極の地底で眠っていたところ、妖星ゴラスを回避するために建設された原子力ジェットパイプ基地の熱で温暖になったことで目覚め、地震を引き起こして基地の装置の一部を破壊した後、調査に来た国連所属のVTOL機のレーザー砲によって倒される。 スーツアクターは手塚勝巳、中島春雄。 造形は八木康栄による。原型はなく、金網に布を張ってスポンジで造形された。体色は褐色系、目は電飾で青色に発光する。背面の中心線は、チャックを隠す合わせ目である。ジェットパイプの炎が燃え移るのを防ぐため、防火剤が塗られている。2尺サイズのギニョールモデルも用意され、細かい動きはこちらでこなしている。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}ギニョール操作者は造形スタッフの開米栄三[要出典]。 特殊美術スタッフだった村瀬継蔵は、マグマの牙の素材に初めてポリ樹脂を使用し、それまで表現できなかった鋭さを実現している。特技監督の円谷は「どこでそんな象牙見つけてきたんだ?」と驚き、新素材によるものであることを説明され、大喜びしたという。その後、ゴジラシリーズでもゴジラの爪や牙などにポリ樹脂が用いられるようになった。 「マグマ」の名称は一般公募による。劇中では名前を呼ばれない。 マグマの登場はクランクアップ前になって東宝上層部から出された「せっかくの円谷特撮だから怪獣を出してほしい」との要求による。監督の本多は抵抗したが、登場が決定した後はデザイン案などについて積極的に関わっている。本作品から特撮現場に参加した川北紘一によると、マグマと志村喬らが絡む一連のシーンは、本多ではなく円谷が演出したという。なお、マグマの登場シーンは、海外公開版ではカットされている。 準備稿では単に「恐龍」と記されており、爬虫類という設定はその名残と言われている。絵コンテの段階ではセイウチ型となっていた。 着ぐるみは後に『ウルトラQ』のトドラへ改造されているほか、鳴き声はウルトラシリーズの怪獣の鳴き声にたびたび流用されている。[要出典] 1966年7月19日に放送された『11PM』の大阪よみうりスタジオで収録された「怪獣供養」では、マグマの遺影が飾られている。 他作品への登場 『怪獣総進撃』の検討用台本『怪獣総進撃命令』の段階では、登場が予定されていた。 1966年に朝日ソノラマから発売されたソノシート『大怪獣戦 30怪獣大あばれ!!』に収録された「宇宙怪獣対地球怪獣」では、宇宙怪獣と戦う地球怪獣陸軍の1体として登場する。 『GODZILLA』(アニメーション3部作)では、前日譚である小説『GODZILLA 怪獣黙示録』に登場。2024年に北朝鮮を壊滅させ、韓国のソウルへ接近したため、在韓邦人の保護を理由に怪獣に対して初の戦術核がアメリカによって使用された。
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