南極大陸上陸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 02:48 UTC 版)
1911年10月、マクマード湾での越冬を終えたスコット隊は、エヴァンス岬(ロス棚氷)から南極点に向け出発する。雪上車2台による先発隊が10月24日、そしてロバート・スコットが率いる馬ぞりの本隊が11月1日に出発した。 しかし、これに先立つ10月19日には、より南極点に近いクジラ湾からアムンセンの犬ぞり隊も南極点を目指し出発していた。出発前にアムンセンはスコット隊の隊員と会見した時、そり犬を譲ろうと申し出ているが、イギリス側はその申し出を断っている。 スコット隊は2台の雪上車を投入したが、これはエンジン付きのそりといった代物だった。スコットの期待に反して1週間足らずで両方ともエンジンが故障し、修復不可能になってしまったため、南下は困難を極める。また、羽織っていた毛織物の防寒具が水を吸って凍り付いてしまい、体温の管理にも支障をきたす。主力の馬も寒さと疲労、餌の欠乏で次々と失い、南下のペースが徐々に鈍ってゆく。12月2日、ついに食料節約のため最後の1頭も射殺せざるを得ない状況に追い込まれ、終いには人力でそりを曳かざるを得なくなった。この時点で、4人1組で曳引するそりが3台、犬ぞりが2台となる。 12月11日、まず犬ぞり隊が帰還。同月22日に、4名が帰還した。
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