四次元怪獣 トドラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 23:35 UTC 版)
「ウルトラQの登場怪獣」の記事における「四次元怪獣 トドラ」の解説
第27話「206便消滅す」に登場。 アザラシに似た姿の巨大生物。東京上空に発生し、太平洋戦争時から存在したと思われる、零戦の残骸などさまざまな物が散乱する、霧で覆われた「航空機の墓場」となっていた四次元空間に住み、そこへ迷い込んだものを2本の巨大な鋭い牙とヒレ状の前肢で襲う。超音速旅客機206便とその乗客に襲いかかった際には、万城目の操縦で離陸を始めた同便のジェット噴射により吹き飛ばされる。その後の生死は不明。 スーツアクター:福留幸夫 「虹の卵」と並び、『ウルトラQ』最多の4種類の台本が確認されている。このうち第1稿(『UNBALANCE』名義の準備稿)と第2稿(『ウルトラQ』名義の準備稿)は、山浦弘靖の単独執筆。異次元空間の謎を解明することに徹した展開となっており、怪物は登場しない。第3稿(『ウルトラQ』名義の決定稿)から金城哲夫が加わり、本作品が怪獣路線に変更したことによるTBSの意向を汲んで怪獣を登場させた。 劇中では「トドラ」の名称は使われず、「巨大なアザラシ」と呼ばれている。脚本の表記は「大アザラシ」。 着ぐるみは、東宝映画『妖星ゴラス』に登場した南極怪獣マグマにヒゲを追加して改造したもの。急遽怪獣を登場させることとなったため、着ぐるみの新造や大幅な改造をする時間はなかったとされる。胴体は白く塗り直され、覗き穴が目立ってしまっている。 『週刊ウルトラマンオフィシャルデータファイル』(デアゴスティーニ・ジャパン刊)によれば、四次元空間に零戦の残骸が散乱しているシーンは監督の梶田興治のお遊びだという[要ページ番号]。また、同書籍によれば、検討された第3クールに登場が予定されており、名前が確認されている[要ページ番号]。 『総天然色ウルトラQ』では、現存していたカラー写真や人工着色のブロマイドなどが参考にされた。
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