医学と生物学とは? わかりやすく解説

緒方医学化学研究所

(医学と生物学 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/08 05:13 UTC 版)

財団法人緒方医学化学研究所(おがたいがくかがくけんきゅうじょ、: Ogata Institute for Medical and Chemical Research)は、1948年血清学者の緒方富雄が設立した研究所である。旧名は、財団法人血清学振興会。公益法人法の改正にともない財団法人緒方医学化学研究所は2013年平成25年)7月1日に解散した。

民法34条の規程により設立された財団法人であり、機関番号72653であった(主務官庁文部科学省)。

医学歯学薬学生物学関係の研究調査を主とし、1942年昭和17年)に創刊された発行誌『医学と生物学』(Medical and Biology)は、アメリカ化学会(ACS)のケミカルアブストラクトにも編纂されており、国際的にも評価のある学術誌であった。

また、蘭学に関する調査研究においても有名であり、同研究所では杉田玄白緒方洪庵小石元瑞など、著名かつ貴重な数多くの蘭学文庫を所有していることでも有名であった。

所在地は、〒101-0031東京都千代田区東神田1-11-4であった(代表(理事長):内藤修)。

なお、設立者の緒方富雄は、緒方洪庵大阪大学の前身である適塾の校祖)の曾孫である。

概要

  • 血清学の関係領域の基礎・応用の研究調査。
  • 医学・歯学など幅広い分野の研究発表を行う。
  • 蘭学に関する調査研究(蘭学文庫を所有)。

発行学術誌

  • 月刊『医学と生物学』1942年昭和17年)創刊(ISSN:0019-1604、国立国会図書館請求番号:Z19-100)
    • 医学と生物学』(Medical and Biology)とは、(財)緒方医学化学研究所医学生物学速報会が発行していた月刊学術雑誌(A4判)である(平成25年6月号にて廃刊)。1942年(昭和17年)に創刊され、60年以上経過した現在も月刊で発行中であり、学術雑誌の大御所の一つである。医学歯学薬学などの基礎医学系から臨床医学系、社会医学など幅広い分野で活躍している数多くの第一線研究者が研究発表を行っており、アメリカ化学会(ACS)のケミカルアブストラクト(Chemical Abstracts)などにも掲載されており、国際的にも評価がある。なお、本誌は血清学専門雑誌ではない(詳細はHP参照)。本誌の購読には、同研究所主催の研究会(医学生物学速報会)に入会しなくてはならなかった。
    • 本誌最終ページでは、学術集会等の連絡ページとして開放されている(詳細は研究会事務局)。

蘭学文庫

(財)緒方医学化学研究所が1971年(昭和46年)に開設した文庫。前述したように、本研究所に設立者の緒方富雄は緒方洪庵の曾孫であり、蘭学関係の資料を数多く所有していた。その貴重な資料を整理、または購入により所蔵したものを一般に学術開放している(現在一時サービス停止中)。

所蔵書籍・保存ネガの主な著者は次の通り。杉田玄白緒方洪庵小石元瑞石川大浪、青本周弼、菊池大麓、桂川甫賢、松本順筆など。

医学生物学速報会会費

  • 個人会員 年額15,000円
  • 臨時会員 3,000円
  • 団体会員 年額18,000円
    • 臨時会員とは、個人会員ではないが本研究所が発行している学術誌「医学と生物学」の共著者として掲載する際に必要な会員である。年1回ならば、本研究所に入会することなく臨時会員として登録し、個人会員者と共に共著者として投稿することができる(詳細はHPの投稿規程を参照)。

参考文献

関連項目

外部リンク


医学と生物学

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工学」の記事における「医学と生物学」の解説

目的方向性異なるが、医学工学一部分野共通部分として人体研究がある。医学においては、必要ならテクノロジー使ってでも人体機能維持強化し場合によっては人体一部代替することも目指すことがある現代医学は既に一部臓器機能人工のものと置換することを可能にしており、心臓ペースメーカーなどがよく使われている。医用生体工学生体への人工物埋め込み専門とする領域である。 逆に人体生物学的機械として研究対象とする工学分野もあり、テクノロジーによってその機能をエミュレートすることを専門とする。それは例えば、人工知能ニューラルネットワークファジィ論理ロボットなどである。工学医学学際的な領域もある。 医学工学実世界における問題解決目的としている。そのためには、現象をより厳密か科学的に理解する必要があり、実験経験的知識必須となっている。 医学はその一部として人体機能研究する人体生体機械捉えた場合工学的手法モデル化できる多数機能持っている例え心臓ポンプによく似た機能有し骨格はてこを繋げたような構造をしていると理解することも可能である。また脳は電気信号発している。このような類似性医学における工学応用重要性増大により、工学医学知識応用した医用生体工学生まれたシステム生物学のような新たな科学分野は、システムモデリングコンピュータ利用した解析など工学使われてきた解析手法採用して生命理解しようとするものである

※この「医学と生物学」の解説は、「工学」の解説の一部です。
「医学と生物学」を含む「工学」の記事については、「工学」の概要を参照ください。

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