初代・スーパードルフィンプロフィア(1992-2003年)
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「日野・プロフィア」の記事における「初代・スーパードルフィンプロフィア(1992-2003年)」の解説
1992年5月スーパードルフィンをモデルチェンジする形で登場。スーパードルフィンとしては2代目に相当する。スタイリングはクルージングレンジャーの流れを汲むスタイルに一新された。ヘッドライトやドアウインドウ、前面とキャブのドアに装着されるウインカーランプなどは先行登場していたクルージングレンジャーと共通である。 エンジンワンキー操作が標準装備された。エンジンはV8がF20C・F17E・F17D(320-430ps)、直6がP11CとK13C(どちらも300-395ps)・K13Dを搭載。 ZM系後期型のようにヘッドライトとヘッドライトの間に穴が3つ並んだフロントグリルが初期型の特徴である。ウィングマークはやや小型化、フロントグリルの上に控えめに配された。またHINOの新しいロゴが付けられた。自動車用としては非常に珍しい引違い窓のパワーウィンドウが装備されている車両でもあった(両側とも引違い式パワーウィンドウ仕様、運転席側は昇降式・助手席側は引違い式という仕様も存在した)。 キャッチコピーは「輸送文化のフルモデルチェンジ」「物流の21世紀へ」。CMには俳優の役所広司を起用。 1992年8月、セミトラクターを追加。スーパードルフィンと同じく、トラクターには「トレーラグリル」と呼ばれる大型のグリルがフロントリッドに装着された。 1994年、マイナーチェンジ。Lシリーズ(GVW22t・25t)を追加。平成6年排出ガス規制適合。ウイングマークが廃止され、HINOエンブレムとHマークの新しいエンブレムが装着されたほか、フロントグリルも変更される。ドアの表記が車系名から車種名に変更された。エンジンは、KC規制から、特にV型エンジンシリーズが、340PSのF17Eから355PSのF20C、370PS、380PSのF20Cから390PSのF21C、410PSのV22Dから430PSのF21C(V10からV8)、V25CからV26Cへ変更。ヘッドライト奥側(中心より)が前期型より丸みを帯びている。この変化はクルージングレンジャーがマイナーチェンジしてライジングレンジャーになったときもみられた。また、このあたりからテールランプがイチコー製から日本の他3社のトラックと同様の小糸製に変更されている。 1998年、マイナーチェンジ。単車はフロントリッドに専用グリルが装着され、Hマークの装着部分がブラックアウトされ、ABSエンブレムが付いた。ディスチャージヘッドランプの設定、運転席エアバッグ、ABSが全車に標準装備されたほか、フロントエンブレムがHマークのみとなる。バンパーにフォグランプが付いたのも特徴の一つである。 セミトラクターについてはこの時デザインの変更は行わず、ABSエンブレムとフォグランプが追加されただけで中期型とほぼ同じまま生産された。車両総重量22t・25tの車種については「テラヴィ」のサブネームがついた。キャッチコピーは「20tを越えたら、テラヴィ」。K13Cエンジンにコモンレール噴射システムを採用。また、低床4軸車のFWは第1軸のタイヤをすべて第2軸以降の19.5インチに統一し、第1軸の位置を前1軸の高床車と同じ位置に前進した。 2000年、マイナーチェンジ。通称テラヴィ顔。フロントリッドのグリルが2段になり、エアダム付きの大型フロントバンパーのみ新しいデザインに変わった。フェイスデザインはカーゴ・特装・セミトラクター共通になった。専用フロントバンパーに収まるウインカー/フォグのコンビランプはいすゞ・ギガのフロントウインカーを元にフォグランプを足したものである。そのため外形は同じである。平成11年排出ガス規制適合、ドアハンドルを金属製から樹脂製に変更、機械式ATのプロシフトが設定された。ダンプやミキサー車などに多いエアダムなしの小型タイプのバンパーはフォグが内蔵された1998年〜2000年式用を流用。また、セミトラクターはシャーシ補機類が変わり、角マフラーと3連エアタンクが付くようになった。このときからトラクターにはハイルーフが標準装備になっている(トラクターでロールーフはオプションに変更された)。 2000年10月、第34回東京モーターショーにASV-2出品。 2002年一部改良、平成14年騒音規制に適合させセミトラクター以外からV型エンジンを廃止。速度表示灯も廃止された。 2002年10月、第36回東京モーターショーにプロフィアトラクターASV出品。 初代プロフィアFH前期型 初代プロフィアGN中期型 初代プロフィアFW最終型50m級はしご車 車内(1998年型) なお、このモデルは車名が長いので単にプロフィアの名前で呼ばれることが多い。
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