仮面ライダー関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 22:53 UTC 版)
元々円谷プロダクション作品の作風を好み、反対に東映作品の作風に良い印象を持っていなかった髙寺は『仮面ライダーBLACK』に参加した際の打ち合わせで、上原正三に対してさまざまな東映のお約束展開を「やらないように」と依頼した。これらのほとんどは吉川進の判断によって却下されたが、上原からは「髙寺君には焚きつけられるな」と言われたという。髙寺は仮面ライダーBLACKについて、「新しかったというファンからの意見も多いが、ゴール設定が今までの仮面ライダーのちょっと上といった程度にしか感じられなかった」「せっかくメタルヒーローと違う路線で行ける機会だったのに、『宇宙刑事プラスα』みたいなものにしかならなかった」と述べている。 長らく「『仮面ライダークウガ』では第2話で教会のセットを丸ごと製作して燃やすという大胆な仕掛けを行ったため、番組初期の時点で予算を半分消費した」という噂が広がっていたが、髙寺本人によりデマであるとコメントがあり、『クウガ』で監督を務めた鈴村展弘も「もちろん手間はかかってるんだけど、警察署と同じスタジオだし、噂ほどではない」と否定している。主演のオダギリジョーの「2話の後はロケ弁がしょぼくなった」という発言も、髙寺のジョークであったという。 脚本作りなどに時間をかけるあまり、制作スケジュールも大幅に遅れ、製作統括という立場で『クウガ』に関わっていた鈴木武幸も事態を懸念し、自身も途中からプロデューサーを務め、途中で補佐役として白倉伸一郎を参加させることとなった。 白倉の参加とともに脚本陣に加わった井上敏樹のコメントによれば、鈴木は髙寺をプロデューサーから外し、『クウガ』の方向性を変えようと企図していたという。しかし、井上は髙寺やシリーズ構成の荒川稔久を支持し、方向性の面では『クウガ』は初志を貫くことができた。 『仮面ライダー響鬼』では仮面ライダーとしては斬新な設定と今までにない構成・演出で話題となるが、第29話を最後にチーフプロデューサーを降板して以降の内容をめぐり、インターネット上などでは大きな騒動が起こった。この降板劇の理由は現在も不明である(『仮面ライダー響鬼』の「作風と反響」の節も参照)。
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仮面ライダー関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 07:19 UTC 版)
『仮面ライダー』では、番組の造形立ち上げから参加していて、石森章太郎のデザイン画を立体化してみせた造形のセンスは三上の腕によるところが大きい。三上は仮面ライダーの造形では衣装の素材選びを始めに、鷲を図案化した「ショッカー」の紋章や、怪奇色の強いショッカーアジトの美術デザインも手掛けている。仮面ライダーの愛車「サイクロン号」も三上のデザインである。三上によると、サイクロン号のモチーフは「昆虫」で、後部の六本の排気筒は「脚」、二つある前照灯は「眼」、側面の赤い模様は「風」をイメージしたという。 敵役である「怪人」の造形については、同番組では特撮番組に登場する怪獣の3分の1しか制作予算がなく、「略式の怪獣で行こう」との発想で始まったとしていて、「普通、怪獣のぬいぐるみというのは出来るだけ人間のプロポーションが出ないように工夫します。ところが、怪人の場合は逆に人間の形を出してみたわけです」と語っている。三上が手掛けた「蜘蛛男」や「人間蝙蝠」、「さそり男」のマスクは粘土原型からの造り起こしだが、これは手間も暇もかかるものだった。三上はこれを「映画の手法」であり、余裕のないテレビ番組の制作スピードには合わないと考え、「サラセニア人間」以降の怪人造形はタイツ地にウレタンを接着して形を削り出し、これに着色したラテックスを塗りつける手法に切り替えた。これは『仮面ライダー』で生みだされた造形手法だった。
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