五行・術・道具
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 06:03 UTC 版)
「我が家のお稲荷さま。」の記事における「五行・術・道具」の解説
五行(ごぎょう) 術を用いる場合をはじめ作品中様々に用いられる世界観。一般的な陰陽五行説を元にしている。物の怪は一般に五行それぞれの元素に該当し、五行の術を用いると五行相生に当てはめて水行から木行(コウの術とコトジノヌシの相性)火行から土行(火の術と狛犬)のように物の怪を生かす位置にある術はあまり効果がなく、五行相剋に当てはめて金行から木行(クーとコトジノヌシ)、木行から土行(震と狛犬)のように物の怪を剋す位置にある術が効果的となる。また術を使う場所において術を生かす元素が強ければ術の効果は高くなる(第2巻pp.262)。なお、この作品では雷は木気に属すると解釈している。 言霊(ことだま) 作品中では術の一種として用いられている。成功すれば発した命令を相手に遂行させることができる。名を支配している場合やその土地の土地神である場合は成功率が高く、空幻クラスの物の怪すら抵抗できないほどである。また言霊に捕らわれると味方のかけた術が無効になるケースもある(第1巻pp.58)。 鏡返し(かがみがえし) 一度だけかかった術を跳ね返すことができる防御の術。クーが透に渡した組紐にかけたときは、本来金色の紐が緑色に染まっていた。 御霊送り(みたまおくり) 死者の世界との「境界」をこじ開け、死者の魂を行き来させる禁忌の術。かなり力のある存在が、その全力を使い切らなければ行使できない至難の術である。これによって「境界」をこじ開けることに成功すると、土地の霊力や地脈などの調律が乱れ神族が力を行使するのに不利となる。このため一般に行使しようとすれば土地神の怒りに触れることとなる。 洸(ほのか) 三槌の護り女が得意とする水気の術。大水を呼び出して水圧で対象を排除する。「洸」とは空幻の呼び方でコウ自身は知らなかった様子(原作、漫画版。アニメではその描写なし)。 水刃(すいじん) 水気の術。水に土気と木気を順に込め、不可視の刃となして対象を切り裂く。コウと拝を襲った介虫の得意技で、透の夢の中で介虫を迎撃したのもこの術。 瘴烟(しょうえん) 墨のように黒く粘土のように湿ったと形容される存在。接触すればあらゆるものが瞬時にそこから爛れ落ち、物の怪はおろか神族すらひとたまりもない。私闘で自分の土地を破壊する六瓢と空幻に憤慨した恵比寿が召喚した。 震(しん) 木行に属し光り輝く龍のような存在。召喚されると落雷として顕現する。空幻が狛犬を破壊するのに用いた。 巫粉(かんなぎこ) 材料を数日かけてすり潰し、肉眼で存在を認識できなくなるまで細かくして作る粉。コウが作ることができ、侵入者への警戒用に用いている描写がある。これを家の各所にまいておくと、他人には見分けがつかなくともコウには侵入者が粉を踏んだり傍を通過した痕跡を知ることができる。 サカサエン 五行相生の循環を逆転させ、水から金、金から土…を生じさせることが出来る道具。製作数が少なく高価。ただし本来の力の使用は禁忌に触れる上、用いるには人の限界を超えた高い霊力が必要。ただし人間でも霊力を高めるアイテムとして使用することはできる。 カグツチ いにしえの書物に神をも焼き殺す炎を放つと記された化け物。布に封じる事で術が使えなくても召喚ができる。インターネットの闇マーケットで三枚セット限定販売されていたものを槐が購入した。その姿は人型の炎と形容するしかない。 泥目(でーま) 声 - 藤井啓輔 槐がイナモチ商会から購入したアイテムの一つ。土をこねて戦う本能を吹き込んだ、魂を持たないある種の式神。その魂を持たないという特性から「白鬼」の生気吸収能力が通用しない。今回は通販ではなく「白鬼」対策用としてイナモチ自らが売り込んできた。制作者は玉耀である。 人間ホイホイ 壁に書き込むと外部からの霊力を遮断し内部にいる人間の方向感覚を狂わせることができる商品の名。インターネットの闇マーケットで販売されているが、プロの結界師が一文字一文字書き込む作業が必要であり、きわめて高価。
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