主なアンプ機種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/24 14:39 UTC 版)
「マーシャル (アンプ)」の記事における「主なアンプ機種」の解説
JTM45 初期型。オリジナルは45Wの設計。設計の手本としたフェンダー社のアンプに近い音で、以後のマーシャルのような歪みは得られない。 1959 上記ピート・タウンゼンドの発案による「マーシャル・スタック」のスタイルはこの機種で一般化された。一時期プレキシグラスのパネルが使用された事から「Plexi」の愛称がある。100W。Super Leadと冠されたモデルが初登場したが、これはPAやベース用でなくリードギタリスト向けという意。 1987 50Wモデル。JTM50 MK IIとも。小音量でも適度な歪みが得られる為、ジェフ・ベックら50Wモデルに拘るギタリストも多い。ジム・マーシャル自身もこの仕様を最も好んだ。 1962および1961 アンプ・スピーカー一体型のコンボ式。「Blues Breaker」の愛称があるが、これはジョン・メイオールの同名アルバム(1966年作、Beano Albumという呼び方もある)でエリック・クラプトンがギブソン・レスポールと当アンプのコンビネーションを使用、これが後のロック・サウンドの手本となった為である。 Major もしくは200とも。200Wの超・大音量仕様。初期型には独特の見た目から「Pig」の愛称がある。リッチー・ブラックモアが使用。ブラックモアは2つのインプットを直列に繋ぎ、本来各チャンネル別となっていたヴォリュームの片方をマスターヴォリューム的に使用する「たすき掛け」「チャンネルリンク」もしくは「カスケード」と呼ばれる接続法を使った事でも有名。 MV その名の通りマスターヴォリューム(Master Volume)搭載モデル。これから転じてこれ以前のモデルを「non-Masterモデル」と総称する事がある。上述の「たすき掛け」テクニックが多用されていた事に対する回答。背面の印字からJMP(Jim Marshall Products)とも。 JCM800 Rose-Morris社(後述)との契約が終了した1981年にロゴを大きく変更した新時代モデルとして発表。マーシャル最大のヒット作。スラッシュ、ザック・ワイルドらが使用。これ以後のシリーズに付されるDSL, TSLとはそれぞれ"Dual Super Lead", "Triple Super Lead"の略で、リードギタリスト用2チャンネル/3チャンネルモデルの意。 Silver Jubilee 1987年の創立25周年を記念した限定モデル。モデルナンバーは2555。ジョン・フルシアンテらが使用。後にスラッシュのシグネチャーモデルとしてほぼ同仕様で復刻された(2555SL)。 JCM900 後期型のJCM800に「ハイ・ゲイン回路」を追加した後継モデル。これはユーザの間でJCM800をハイ・ゲイン仕様に改造する事、もしくは前段にオーバードライヴ・ペダルを咬ます事が流行していた事に対する回答。あくまで「回路」の追加であり、アンプの増幅機構そのものがハイ・ゲイン化されたわけではない。1999年まで製造。 6100 1992年の創立30周年を記念したモデル。JCM900開発時に構想された機能を全て入れた多機能アンプ。クリーン/クランチ/リードの3チャンネル、各チャンネルのモード変更、ビルトイン・MIDIコントロール、100W/50Wの切り替え等。ジョー・サトリアーニ、アレックス・ライフソンらが使用。 JCM2000 1997年発表のJCM後継モデル。 JVM 2007年発表の現行フラッグシップモデル。 Vintage Modern JVMと同時期発表の現行モデル。1チャンネルのみの仕様で、構造・操作方法共によりシンプルな形となっている。ポール・ギルバートらが使用。
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