中国からの反応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 12:50 UTC 版)
「第47回先進国首脳会議」の記事における「中国からの反応」の解説
中国はこのサミットに否定的な反応を示し、G7諸国が香港の民主化運動と人権侵害が発生している新疆ウイグル自治区のイスラム教徒を支援していることを「内政干渉」であり、「中国への『誹謗中傷』をやめるべきだ」と非難した。在英国中華人民共和国大使館(中国語版、英語版)は正式な声明を発表し、 新型コロナウイルスの起源調査の報告を「根拠のないもの」として反発。G7を「偽物の多国間主義」と牽制した。 中国のSNS「微博」(Weibo)にはレオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』をモチーフにG7を風刺する画像が出回った。「最後のG7」(The Last G7)と題して投稿されたこの風刺画では、左からドイツは黒鷲、オーストラリアはカンガルー、日本は柴犬や秋田犬のような犬、イタリアは狼、アメリカは白頭鷲、イギリスは獅子、カナダはビーバー、フランスは雄鶏、インドは象として描かれ、テーブルには五星紅旗の描かれたケーキと犬が注いた緑色の液体入りのグラスが並んでいる。黒鷲と雄鶏は中央に座る白頭鷲より離れた場所に座り、ビーバーは人形を手にし、象は黄色い点滴を、カンガルーも五星紅旗の付いた点滴を指しており、うつろな目をしている。韓国については描かれていないという見方もあるが、床に置いてある桶に入った蛙や札束を持ってテーブルへよじ登ろうとする蛙として描かれているという見方もある。この蛙については韓国や中華人民共和国を指しているという見方も存在するが、中国共産党の機関紙である『人民日報』傘下の『環球時報』および英字紙『Global Times』では蛙は台湾元を手にしており、中華民国(台湾)を指しているとの見方を報じた。なお、この絵は中国のプロパガンダとみられている。 また、オーストラリア軍のアフガニスタン駐留をモチーフに「フェイク画像」を作成した中国の漫画家、ウーヘキリン(烏合麒麟、Wuheqilin)も風刺画を制作し、「微博」に投稿した。この画像ではロンドンで開かれたG7外務・開発大臣会合の写真をモノクロにし、各国の外務大臣の部分を1900年の義和団の乱の際に清へ出兵した八カ国連合軍の兵士の写真に入れ替えている。カナダがオーストリア・ハンガリー帝国軍の兵士として描かれている以外、それぞれの国の兵士として描かれているが、この画像においても、インドは点滴を指した形で描かれ、階段の隣にたたずんでいる。階段に並ぶ兵士たちの後ろの壁に描かれた「G7」のロゴの下には、「1900年、英国での侵略者達」(Invaders United Kingdom 1900)と書き加えられている。
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