中国からの伝播
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 03:40 UTC 版)
『大鏡』(11世紀末成立)第3巻「伊尹伝」(これただ/これまさ・でん)には、硯箱(すずりばこ)に蓬萊山・手長・足長などを金蒔絵にして作らせたということが記されており、花山院(10世紀末)の頃には、空想上の人物たる手長・足長が認知されていたことがわかる。これは王圻『三才図会』などに収録されている中国に伝わる長臂人(ちょうひじん)・長股人(ちょうこじん)(足長手長)を神仙図のひとつとして描くことによって天皇の長寿を願ったと考えられる。天皇の御所である清涼殿にある「荒磯障子」に同画題は描かれており、清少納言の『枕草子』 にもこの障子の絵についての記述が見られる。
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