硯箱
読み方:あたりばこ
- 硯箱をいふ、スル(損耗)といふ語を厭ひてなり。
- 硯函。〔第六類 器具食物〕
- すずりばこを云ふ。硯(すずり)は(する)の語に似通へるより忌みて也。
- 硯箱の事。すずりといふを忌みていふ。
- 硯箱のことをいふ。するは損耗する意味になるから縁起をかついで「する」の反対「あたる」といふ語を使つたのである。あたりめ、あたり鉢、あたり棒はみなこの意味から来た語である。〔花柳語〕
- 〔花〕硯箱のことを云ふ、花柳界等で使ふる忌詞で、凡て「スル」「カラ」「茶」などといふ言葉を忌み特に「当り棒(すりこぎ)」「当り金(下し金)」「当り芋(すり芋)」「当り鉢(すり鉢)」「当りみ(摺肉)」「当り屋(床屋)」等と呼ぶのである。座敷が掛らず休んで居ることを「お茶を引く」といふところから、茶のことを「上り花」「宇治」「おぶう」など云ひ、又「おから(豆腐のから)」を「うの花」「おいり」といふのも、空(不入)を忌みていふ言葉である。
- 硯箱の事。「する」は身代を「スリヘラス」意故之を厭ふ。主として花柳方面の語。
- 硯箱のことをいふ。するは損耗する意味になるから縁起をかついで「する」の反対「あたる」といふ語を使つたのである。あたりめ、あたり鉢、あたり棒はみなこの意味から来た語である。
- 〔俗〕硯箱のこと。するのは損耗する意味になる故縁起をかついで、「する」の反対「あたる」といふ語を用ゐたもの。「あたり鉢」「あたり棒」等はみなこの類。
- 硯箱のことをいふ。
- 硯箱を云ふ。
- 硯箱。「あたり」(※「あたり」)参照。
- 花柳界用語。硯箱のこと。「する」は損耗を意味するになるから、縁起をかついで「する」の反対に「あたる」といふ語を使つたのである。「あたりめ」、「あたり鉢」、「あたり棒」はみなこの意味から来た語である。
- 〔花〕硯箱のこと、「する」ということを忌む縁起言葉。
- 硯箱のこと。するは損耗する意味になるから縁起をかついで「する」の反対「あたる」という語をつかったのである。あたりめ、あたり鉢、あたり客はみなこの意味からきた語である。〔花柳界〕
- 硯箱。することを縁起をかついで「あたる」といつたもの。〔俗〕
- 硯箱。
- すずり箱。
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