上り花
読み方：あがりばな
- 遊廓又は待合にて、お茶のことをいふ。お茶といへば、お茶を引く語に通ひて縁起が悪いから「上り花」とかついで云つたものである。「でばな」ともいふ。〔花柳語〕
- 待合や遊廓でお茶のことをいふ。〔花柳界〕
- 茶。待合、料理店等客のあがる事を目的とする商家に限りて用ゆ。
- 遊廓又は待合にて、お茶のことをいふ。お茶といへば、お茶を引く語に通ひて縁起が悪いから「上り花」とかついで云つたものである。「でばな」ともいふ。
- 花柳界や料理店等でお茶のことをいふ。又「でばな、おぶう」などともいふ。
- 娼妓が茶の事を云ふ。往時客のなき時は妓楼内で茶を挽いた故事より、茶と云へば縁起が悪しき故、其の反対の揚り花（客がついて花の出る事）と云ひしもの、又芸妓に於てはでばな（出花）と云ふ。これは娼妓と異り客がつけば待合、其他貸座敷へ出て、花がつくの意から。
- 「茶をひく」の茶を忌んで客が来る様にと「上り花」とつけたもの。又「でばな」とも云ふ。又略して「あがり」とも云ふ。
- 花柳社会で茶のこと。
- 花柳界用語。待合や遊郭でお茶のことを言ふ。「お茶」といふのはお茶を引くで縁起がよくないからである。
- お茶のこと、遊廓では縁起をかついで茶と言うことをきらう。この他にお茶のことを「でばな」「おぶう」などとも言う。
- あがりともいう。遊廓や待合でお茶のことをいう。お茶というと、お茶をひく、つまり、客がつかないという意味になるのでえんぎがわるいから「上り花」とかついで云ったものであり「おじばな」ともいう。〔花柳界〕
- 〔花〕花柳界で「茶をひく」ということを忌嫌い、茶というのをさけて「上り花」すなわち客が来るようにとつけたものである。「あがり」ともいう。
- お茶。
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