中国からの支援の否定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 06:22 UTC 版)
「カンボジア大虐殺」の記事における「中国からの支援の否定」の解説
一時期クメール・ルージュのメンバーだったカンボジア首相のフン・センは、中国をカンボジアにおける諸悪の根源と称した。しかし、1997年7月にクーデターで国内の政敵を追放してからは、西側の怒りをかきたてる中で、中国はすぐに現状を認識して軍事的な援助を申し出た。新たな関心は同盟につながった。その後、2000年に中国共産党総書記と中国の国家主席の江沢民が、1963年以降の中国の指導者として初めて、カンボジアを公式訪問した。 2000年12月、江沢民がカンボジアを訪問している間に、中華人民共和国外交部は「北京はクメール・ルージュ政権の悪い政策を援助したことはなく、謝罪を拒否する」との声明を発した。当時の外交部アジア局副局長の杨燕怡は以下のように述べた。 これはカンボジア自身で取り組むべき内政問題である。中国は他国の内政を干渉したことは決してない。特定の歴史時代における我々の援助はカンボジアの主権と国家的な独立を守る努力を助けるためになされたものである。我々は他国の悪い政策を決して援助しない。 公式訪問中に、江沢民はノロドム・シハヌークとカンボジア首相フン・センと会談し、カンボジアに対する1,200万ドルの支援を提供する契約書に調印した。カンボジア政府は江沢民の公式訪問中にクメール・ルージュ問題について言及することはなかったものの、抗議者は中国からの謝罪と賠償金を要求し、未だに続いている。2015年、カンボジア・ドキュメンテーション・センターの事務局長Youk Chhangは「Chinese advisers were there with the prison guards and all the way to the top leader. China has never admitted or apologized for this.」と指摘している。 2009年、クメール・ルージュの元指導者の裁判中に、外交部の報道官姜瑜は以下のように述べた。 長い間、中国は民主カンプチアを含む、過去のカンボジア政府と正常で友好的な関係を築いてきた。周知のように、民主カンプチア政府は国際連合に代表権を持ち、70ヶ国以上と外交関係を持っていた。
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