中国からの輸入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/20 04:55 UTC 版)
AP通信の記事『Chemical weapon for sale: China's unregulated narcotic』(訳:市販されている化学兵器:中国の非規制麻薬)によれば、中国のいくつかの化学系企業はフェンタニル、カルフェンタニルおよびその他のフェンタニルから派生した強力な薬剤を積極的に販売している 。2017年1月まで中国はカルフェンタニルを規制物質に指定しておらず、規制対象になるまでに合法で大量生産され、インターネットで公然と販売されていた。 ラトビアとリトアニアの当局は2000年代前半にカルフェンタニルを違法薬物として押収したと報告している。2016年頃、米国とカナダは中国の化学メーカーから北米の顧客へのカルフェンタニルおよび他の強力なオピオイド系薬剤の輸送量が劇的に増加していると報告し始めた。2016年6月、王立カナダ騎馬警察 (RCMP)は中国から船便で送られた「プリンターのアクセサリ」とラベルの貼られた箱から1キログラムのカルフェンタニルを押収した。カナダ国境サービス庁によればHP LaserJet(英語版)社のトナーカートリッジのラベルが貼られていたコンテナには、積荷として5000万人分の致死量に相当するカルフェンタニルが入っており、1国の人口を一掃して余りある量だったという。カルガリーで犯罪調査の監督補助をしているRCMPの担当官アラン・ライ (Allan Lai)は、「カルフェンタニルに関して、なぜこのような効力のある物質が我々の国に持ち込まれたのか分からない」と発言した。
※この「中国からの輸入」の解説は、「カルフェンタニル」の解説の一部です。
「中国からの輸入」を含む「カルフェンタニル」の記事については、「カルフェンタニル」の概要を参照ください。
- 中国からの輸入のページへのリンク