三式融合弾
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/10 07:29 UTC 版)
『宇宙戦艦ヤマト2199』から始めるリメイクアニメシリーズ作品に登場する実体砲弾。通称「三式弾」。ヤマトの第一・第二主砲および第一副砲が、ショックカノンの代わりに発射可能。製造は南部火工株式会社。 発射は燃焼薬莢方式であり、エネルギーの大量供給は必要としないため、波動エンジン停止中などエネルギーを供給できない状況などでも発射可能。また、重力下での曲射弾道射撃を行う際や、通常ビーム兵器が無効化されてしまう空間での砲撃時など、ビーム兵器に比べて優位性に優れる状況下でも使用される。砲弾には時限信管をセットすることも可能であり、それにより時間差攻撃もできる。ただし、射程はショックカノンよりも短い。 艦後部の第三主砲および第二副砲は直下に航空機格納庫が位置して給弾室を確保できないため、実体弾は発射不可。ただし、第三主砲と第二副砲も空砲を撃つことは可能であり、第21話の宇宙葬において第二副砲が弔砲を撃っている。 名前は由来は大日本帝国海軍の対空砲弾「三式弾」で、語呂の良さから名付けられた。劇中年代が「三」とは無縁な西暦2199年のため、時限信管の有無や炸薬の種類が異なる「一式弾」「二式弾」が存在していると理屈付けされている。実在の「三式弾」は対空用の「榴散弾」の一種であるが、三式融合弾は「徹甲榴弾」に近い描写の対艦・対地用と「榴散弾」に近い描写の対空用の2種類があり、劇中では主に対艦・対地用が使用されている。対空用は、小説版『2199』の七色星団海戦時に敵第二次攻撃隊の迎撃に使用されているほか、アニメでは『星巡る方舟』においてガトランティスの攻撃機を迎撃する際に使用され、「榴散弾」としての描写が描かれた。 ガミラス側は「砲弾」を撃ち出すような武装を使用しておらず、『2199』第25話における亜空間回廊内での戦闘でデウスーラII世が三式弾による攻撃を受けた際、同艦のオペレーターが「砲弾」による攻撃に驚愕しており、デスラーはそんな攻撃を行なうヤマト(の乗組員)を「野蛮人」と侮蔑している。また、むらかわみちおの漫画版でのメ2号作戦において反射衛星砲を攻撃する際、シュルツはヤマトが地平線の向こうにいるため、基地がヤマト側の射界に入っていないと考えていたが、三式弾による曲射弾道射撃によって反射衛星砲が破壊されたことを知り、「そんな原始的な兵器で!」と驚愕している。
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