ムーアの法則とは? わかりやすく解説

ムーア‐の‐ほうそく〔‐ハフソク〕【ムーアの法則】


ムーアの法則(むーあのほうそく)

CPU性能18ヶ月で2倍になるという法則

CPU半導体メモリーなどのシリコン集積回路密度単位体積あたりの素子数)が急激に増大することを表した法則である。1年半で2倍、3年で4倍、…というように増えていく。

この法則は、1965年ムーア発表した経験則として知られている。ムーアという人物は、半導体技術者インテル創始者)で、現在はインテル名誉会長となっている。以後半導体加工技術飛躍的に進展したが、だいたいムーアの法則と同じペースである。

例えば、1965年当時チップは、64個のトランジスタしか搭載していなかったが、2000年11月登場したペンティアム4 (Pentium 4) では4,200個のトランジスタ搭載するまでになっている

パソコン携帯電話使われる部品は、1つチップ中にいかに多く素子詰め込めるかが性能大きく左右する。したがって微細加工技術にはしのぎが削られている。

他方では、サイズ小型化はそろそろ限界に近づいているとも言われ新しアイデアに基づく技術革新待たれるところである。

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(2000.11.22更新


ムーアの法則

読み方ムーアのほうそく
【英】Moore's Law

ムーアの法則とは、半導体技術進展に関する法則で、「半導体チップ集積密度は1~2年間でほぼ倍増する」というものである1965年発表された。

ムーアの法則は、半導体メーカーであるIntel創設者一人ゴードン・ムーアGordon E. Moore)が提唱した経験則である。実証理論的技術的な裏づけが特にあるという類のものではなかったが、現在に至るまで現実事態おおむね合致しており、21世紀に至るもなおよく言及されている。

厳密には、集積密度の向上ペースはムーアの法則よりも鈍化しつつあるが、集積密度マイクロプロセッサ性能置き換えてみれば、この法則は現在でも成立しており、また今後半導体性能向上についても妥当するであろうと言われている。それゆえ半導体業界ロードマップにおいてもムーアの法則は広く用いられている。


参照リンク
ムーアの法則 - (Intel
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ムーアの法則

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/10 02:39 UTC 版)

ムーアの法則(ムーアのほうそく、: Moore's law)とは、大規模集積回路(LSI IC)の製造・生産における長期傾向について論じた1つの指標であり、経験則に類する将来予測である。


注釈

  1. ^ この熱のために4.3GHz以上の速度で高信頼性のCPUを提供するのはほとんど不可能になった。

出典

  1. ^ ムーアの法則 考案者が語った長期継続の理由と未来 (日経テクノロジー2015年4月8日掲載)
  2. ^ Cramming more components onto integrated circuits | 102770822 | Computer History Museum 2020年3月11日閲覧
  3. ^ Excerpts from A Conversation with Gordon Moore: Moore's Law” (PDF). Intel Corporation. pp. 1 (2005年). 2012年10月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年3月2日閲覧。
  4. ^ NY Times article 2005年4月17日
  5. ^ Manek Dubash (2005年4月13日). “Moore's Law is dead, says Gordon Moore”. Techworld. 2006年6月24日閲覧。
  6. ^ Ray Kurzweil (2001年3月7日). “The Law of Accelerating Returns”. KurzweilAI.net. 2010年6月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年6月24日閲覧。
  7. ^ Moore's Law at 40 - Happy birthday”. The Economist (2005年3月23日). 2006年6月24日閲覧。
  8. ^ 半導体開発の「ムーアの法則」は限界かウォール・ストリート・ジャーナル2015年4月18日
  9. ^ 「ムーアの法則は終わった」、NVIDIAのCEOが言及 EEtimes Japan(2017年6月5日)2017年6月5日閲覧
  10. ^ Intelが「チックタック」戦略を廃止して3ステージ制を採用、ユーザーへの影響とは?”. GIGAZINE. 2023年4月5日閲覧。
  11. ^ ムーアの法則に黄色信号点滅、Intelの10nmプロセス移行の遅れが確実に”. GIGAZINE. 2023年4月5日閲覧。
  12. ^ The end of Moore’s Law? Innovation in computer systems continues at a high pace”. 2023年12月9日閲覧。
  13. ^ Matthew Broersma (2006年6月24日). “Intel, Aberdeen attack AMD speed ratings”. ZDNet UK. 2006年6月24日閲覧。
  14. ^ New life for Moores Law”. CNET News.com (2006年4月19日). 2012年7月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年6月24日閲覧。
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  16. ^ Georgia Tech/IBM Announce New Chip Speed Record”. Georgia Institute of Technology (2006年6月20日). 2006年6月24日閲覧。





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