シーク‐タイム【seek time】
シークタイム
【英】seek time
シークタイムとは、ハードディスク(HDD)や光磁気ディスク(MO)などの記憶装置の中にあるデータを読み書きするために、磁気ヘッドがディスク上の目的とするトラックに移動するのに要する時間のことである。このシークタイムが短いほど、ハードディスクの性能は良いと言える。
ディスクへの読み書きを行う場合、まず、磁気ヘッドはディスク上のトラックまで移動する。そして、そのトラック上に目的となるセクタが回ってくるのを待ち、セクタが見つかると実際の読み書きが始まる。トラックまで移動する時間のことをシークタイムといい、セクタが回ってくるのを待つ時間を、回転待ち時間という。
シークタイムは、目的となる位置と磁気ヘッドの現在位置によって変化するため、スペックとして表記する場合には平均的な値を平均シークタイムとして表記する。
シーク (コンピュータ)
シーク(seek、移動)とは、物理的な駆動部分のあるコンピュータの記憶装置(FDD、MOやHDD、CD・DVDなどの光ディスク)において、ヘッドまたはピックアップレンズが書き込み・読み取りの目標位置(トラック)まで移動すること。これによりランダムアクセスが可能となる。
シークにかかる時間をシークタイムまたはシーク時間と呼ぶ[1]。
シーク時間は離れたトラックに移動するほど所要時間が長いが所要時間は非線形であるため、メーカは最小シーク時間(隣接トラックへの移動)、平均シーク時間、最大シーク時間を示している[1]。
シーク中はデータを読み込むことができないため、同じ転送速度ならシークタイムが短いほど高速な読み込みができる。
出典
- ^ a b Mike Loukides 著、砂原秀樹 監訳『UNIXシステムチューニング』アスキー出版局、1991年7月21日、193頁。ISBN 4-7561-0077-5。
関連項目
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