みけ‐つ‐かみ【▽御▽食津神】
ウカノミタマ
(ミケツカミ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/23 03:26 UTC 版)
ウカノミタマは、日本神話に登場する女神。『古事記』では宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)、『日本書紀』では倉稲魂命(うかのみたまのみこと)と表記する。名前の「宇迦」は穀物・食物の意味で、穀物の神である。また「宇迦」は「ウケ」(食物)の古形で、特に稲霊を表し、「御」は「神秘・神聖」、「魂」は「霊」で、名義は「稲に宿る神秘な霊」と考えられる[1]。記紀ともに性別が明確にわかるような記述はないが、古くから女神とされてきた[2][3]。
注釈
出典
- ^ 新潮日本古典集成『古事記』
- ^ a b c d e 三橋健「女人形稲荷神像の系譜」『神道及び神道史』55・56号、国学院大学神道史学会、2000年。
- ^ 中村陽・監修『稲荷大神』戎光祥出版、平成21年、67頁。
- ^ a b 稲田智宏「稲荷大神五柱とは何か」『稲荷大神』戎光祥出版、平成21年。
- ^ 喜田貞吉『福神』宝文館出版、昭和51年、34頁。
- ^ 次田潤『新版 祝詞新講』戎光祥出版、平成20年、250頁。
- ^ 『福神』49頁。
- ^ 『福神』59頁。
- ^ 松前健・編『稲荷明神』筑摩書房、1988年、7頁。
- ^ 山折哲雄・編『稲荷信仰事典』戎光祥出版、1999年、34頁。
- ^ 『官幣大社稲荷神社明細図書』に基づく。
- ^ 『稲荷大明神利現記』(元禄年間・成立)など。
- ^ 『稲荷大明神流記』(南北朝初期・成立)など。
- ^ 宇治山田市役所 編『宇治山田市史 下巻』宇治山田市役所、昭和4年3月5日、1690p.(948ページより)
- 1 ウカノミタマとは
- 2 ウカノミタマの概要
- 3 祀る神社
- ミケツカミのページへのリンク