ポル・ポトへの協力と幽閉生活とは? わかりやすく解説

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ポル・ポトへの協力と幽閉生活

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 14:20 UTC 版)

ノロドム・シハヌーク」の記事における「ポル・ポトへの協力と幽閉生活」の解説

カンボジア内戦」も参照 追放されシハヌークは、当時3つの世界論掲げてアメリカソビエト連邦両方対立していた中華人民共和国北京留まり中華人民共和国からの全面的な協力得て亡命政権カンプチア王国民族連合政府」を結成しロン・ノル政権打倒訴えた1970年3月末にはコンポンチャムシハヌーク支持する暴動起きた武力鎮圧された。当時州知事によればこの地域だけで2~3万人農民共産主義影響受けていた。その他タケオ・スヴァイリエン、カンダルなど諸州で同様の蜂起起こったシハヌーク個人的に親し周恩来対立する康生後押しするポル・ポト派をかつて弾圧したこともあって嫌っていたが、中国毛沢東北朝鮮金日成らの説得により彼らと手を結ぶことになり、農村部中心にクメール・ルージュ支持者増やすことに貢献したシハヌーク名目上統一戦線トップではあったが、ポル・ポト派とはロン・ノルという共通の敵保有していただけに過ぎなかった。あらゆる古い体制徹底破壊目指す原理的共産主義掲げポル・ポトとその一派にとって、シハヌークイデオロギー的に相容れない存在であり、両者の関係最初から緊張はらんでいたといえるアメリカ南ベトナム見捨てクメールを含むインドシナ半島から完全撤退したこともあり、1975年4月中華人民共和国からの武器援助受けたクメール・ルージュ遂にクメール全土制圧したクメール共和国崩壊しポル・ポト派シハヌーク国家元首とする共産主義国家民主カンプチア」の成立宣言しシハヌークカンボジア帰国したこの間表向きは元の地位返り咲いたかに見えたシハヌークだったが、実態何ら権限与えられず、クメール・ルージュお膳立てした地方視察(そこでシハヌーク変わり果てた祖国の姿を目の当たりにする)以外はプノンペン王宮幽閉同然の身となった同居許されたのは第6夫人モニク妃と2人の間に生まれた2人王子シハモニ、ナリンドラポン)及び僅かな側近従者だけであった他の家族のうち、国内残っていた者は地方追放されその結果、5人の子供と14人の孫が虐殺された。当初は、シハヌーク自身殺されそうになったものの、中華人民共和国政府政治的理由からポル・ポトらに圧力をかけたために殺されずに済んだ。しかし、王宮内でもポル・ポト信奉者化したナリンドラポンが両親非難し続けシハヌークは「いつ殺されるか」という強迫感も相まって精神的に追い詰められていった人々は黒い農民服(英語版)を着用させられ、自らも着せられシハヌークは「黒いメルセデス」と自嘲した。1979年までにポルポト政権下深刻な飢餓マラリア虐殺により100万人以上のカンボジア人犠牲になったとも言われるシハヌーク病気療養理由海外出国望んだクメール・ルージュ拒絶された。それでも彼は懇請続けた結果1976年4月国家元首辞任認められ後任国家元首国家大幹部会議長〕はキュー・サムファン)、以後王宮内に幽閉されシハヌークは外の様子を知る事ができなくなり国際社会には消息伝えられなくなった

※この「ポル・ポトへの協力と幽閉生活」の解説は、「ノロドム・シハヌーク」の解説の一部です。
「ポル・ポトへの協力と幽閉生活」を含む「ノロドム・シハヌーク」の記事については、「ノロドム・シハヌーク」の概要を参照ください。

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