プラットフォーム仮想化とは? わかりやすく解説

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プラットフォーム仮想化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 10:01 UTC 版)

仮想化」の記事における「プラットフォーム仮想化」の解説

1960年代生まれた仮想化」という用語は、ハードウェアソフトウェア組合せによって実現され仮想機械登場とともに使われるようになった同時期にリソース仮想化である仮想記憶登場している。仮想機械という用語は IBM M44/44X という実験機初め使われている。それ以前IBM CP-40 が仮想機械実装しており、このときは pseudo machines(擬似機械)と呼ばれていた。「仮想化にしても仮想機械にしてもその意味時代と共に変化していった。 プラットフォーム仮想化とは、ハードウェアプラットフォーム上でホストプログラム(制御プログラム)が擬似的コンピュータ環境生成し、ゲストソフトウェアに対して仮想機械」を提供するのである。ゲストソフトウェアは、それ自体オペレーティングシステムであるのが一般的で、あたかも独立したハードウェアプラットフォームにインストールされたかのように動作する単一物理マシン上で複数仮想機械シミュレート可能なことが多く仮想機械個数ホストであるハードウェアリソースによって制限されるゲストOSホストOS一般に同一である必要はない。ゲストシステムは特定の周辺機器ハードディスクドライブネットワークカード)へのアクセスを必要とすることが多くその場合その機器ゲストインタフェース提供する必要がある。 プラットフォーム仮想化の手はいくつ存在する。以下にそれらを列挙するエミュレータまたはシミュレータ 仮想機械によってハードウェア全体擬似的再現する。全く異なアーキテクチャハードウェア向けのゲストOS修正することなし動作させることができる。これは、新たなCPUなどのハードウェア開発完了する前にソフトウェア並行して開発する手法として使われてきた。具体例としては、BochsPearPCVirtual PCPowerPC 版、QEMUHercules emulatorIBMメインフレームエミュレータ)などがある。エミュレーションのための技法は様々で、有限オートマトン使った技法から、仮想化プラットフォーム上で動的コンパイル技法まであるネイティブ仮想化 同じアーキテクチャプラットフォーム上でゲストOS隔離された状態で、かつ無修正動作させる仮想機械この手法は IBM CP-40 などが起源とされるメインフレーム以外領域では、Parallels WorkstationParallels DesktopVirtualBoxVirtual PCVMware WorkstationVMware ServerQEMUAdeosMac-on-Linux、VirtualLogix VLX Virtualizer for VT などがある。 ハードウェアによる仮想化 ゲストOSにハードウェアリソースを割り当て隔離された状態で動作できるようにする仮想機械2005年2006年インテルAMD仮想化サポートする追加ハードウェア提供した例えば、VMware FusionVMware WorkstationParallels DesktopParallels Workstationなどがある。 部分仮想化 特にアドレス空間などのハードウェア環境限って複数実体あるようシミュレートする仮想機械いわゆる仮想記憶である。プロセス同時並行して動作できるようにするが、ゲストOS動作することはできない一般に仮想機械とは見なされないが、仮想化歴史上は重要であり、CTSSIBM M44/44X などで使われ、MVS へと受け継がれた。その後Microsoft WindowsLinux も、基本的にこの手法を採用している。 準仮想化 ハードウェア擬似するというよりも、ゲストOS修正加えることで利用可能となる特殊なAPI提供する仮想機械このようなハイパーバイザシステムコールを TRANGO や Xen では「ハイパーコール; hypercall」と呼ぶ。Citrix XenServerVMware ESX Server、Win4Lin 9xサン・マイクロシステムズ論理ドメイン、VirtualLogix の VLX Virtualizer、TRANGO などがある。 OSレベルの仮想化 物理サーバOSレベル仮想化し、複数仮想サーバ単一物理サーバ上で動作させる。ゲストOSホストOS同一である。あるゲスト環境動作するアプリケーションから見れば独立したシステム動作しているように見える。Linux-VServerVirtuozzoOpenVZLXC (Linux Containers) 、AIX ワークロードパーティション (WPAR)、Solaris Containers、FreeBSD jail などがある。 コンテナ仮想化 コンテナ仮想化とは、アプリケーション基盤となる動作環境仮想化する技術である。 アプリケーション仮想化 セキュリティ信頼性移植性強化する目的で、アプリケーション仮想機械カプセル化された環境隔離して実行すること。仮想機械アプリケーションの実行最低限必要な要素備えており、OSとアプリケーションの間の層として動作する例えば、Java仮想マシンMicrosoft Application Virtualization、Altiris、Citrix XenApp などがある。前述各種仮想化とは異な手法であり、SmalltalkForthTclPコードマシンなどのインタプリタ指向言語流れを汲むのである仮想化技術進展によって、アプリケーション仮想化アプリケーションストリーミングといった新たな技法登場した

※この「プラットフォーム仮想化」の解説は、「仮想化」の解説の一部です。
「プラットフォーム仮想化」を含む「仮想化」の記事については、「仮想化」の概要を参照ください。

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