リソース仮想化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 10:01 UTC 版)
上述のプラットフォーム仮想化の概念から、補助記憶装置のボリューム、名前空間、ネットワークリソースといった特定のシステムリソースの仮想化が生まれた。 リソースの集約/連結/結合などにより、大きなリソースプールを形成する。仮想記憶 は個々のアプリケーションに別々の仮想空間を提供し、メモリや補助記憶装置の不連続なリソースから連続的な仮想アドレス空間を利用可能にする。 RAIDと論理ボリュームマネージャは、複数のディスク装置を統合して1つの大きな論理ディスクにする。 ストレージエリアネットワークでよく使われる技法として、物理ストレージから論理ストレージに抽象化することをストレージ仮想化と言う。物理ストレージのリソースを1つのプールに集約し、そこから論理ストレージを生成する。物理ストレージ装置はネットワーク上に分散配置可能だが、ユーザーから見れば単一のストレージに見え、集中管理可能である。 チャネルボンディングとは、複数の通信路(インタフェース)を1つの高スループットリンクとして使用する技術。 Virtual Private Network (VPN) とネットワークアドレス変換 (NAT) は、ネットワークの名前空間を仮想化する技術である。 コンピュータ・クラスターやグリッド・コンピューティングは、上述の各種技術を使い、複数のコンピュータから仮想化された大きなコンピュータを形成する。 パーティショニングは、ディスクやネットワークなどの単一のリソースを分割し、利用しやすい大きさや速度の多数のリソースとして利用可能にする。
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