ブロウトン一家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/19 06:02 UTC 版)
ブロウトン・シニア 近年急成長したLAの一帯を取り仕切る組織「ブロウトン一家」のボス。LA旧来の勢力「ゴールドスミス一家」とは敵対関係にあり、LAから同組織を放逐すべく、ゴールドスミス一家の資金洗浄に関する資料が入ったMOディスクが保管されたWN銀行襲撃計画を計画する。劇中に顔を出しておらず、人相は不明。WN銀行襲撃が成功したら組織を息子であるドナルドに完全に渡して引退する予定だった。自分の親族の名前やお抱えの部下のコードネームにカートゥーンのキャラクターの名前をつけるという趣味を持つ。 ドナルド・ブロウトン アメリカ人男性。ブロウトン一家の長、ブロウトン・シニアの息子であり、ブロウトン・ジュニアと呼ばれる。現在のブロウトン一家を実質的に取り仕切る長であり、WN銀行襲撃成功後に組織の全権を完全に譲り受ける予定であった。しかし、計画が狂ったことで事態の収拾のためにメキシコに次々と刺客を送り込む指示を出す。きわどいメイド衣装を身に纏う秘書を持ち、彼女とは肉体関係をもつ。ルーイとデューイの2人の息子がいる。他にもう1人の息子ヒューイがいたが、3人の母親である妻をローゼンマンに謀殺させた際に一緒に死亡している。 自身と3人の息子の名前の由来は『ドナルドダック』とその甥っ子達から。ただし、ドナルド自身はカートゥーン系統の名前やコードネームが嫌いな様子である。 レナード・ローゼンマン アメリカ人男性。LAPDの刑事であると同時にブロウトン一家の始末屋である。ある目的(ブロウトンの命令で始末の仕事を行っているところを恵那の持つハンディカムに録画された)で恵那を始末するべく彼女を追っており、家出捜査と偽って相棒の刑事ドイルと共にメキシコで捜査を行い、恵那を発見するがドイルの横槍で失敗。ドイルを殺害し、その罪を恵那に着せる。一度アメリカに帰国後、芹間たちを見ていたことからエノラたちと共に再びメキシコに向かい、恵那たちを追うこととなるが、恵那がエノラの知り合いだということを知るやエノラらの謀殺を行おうと暗躍する。銃はグロック17を所持。 ヘッケル、ジャッケル 男性と女性の黒いスーツとサングラスを身に纏う殺し屋。ブロウトンシニアがドナルドの元へ芹間を追わせるべく送り込んだ。まったく喋らず、無表情。メキシコに送り込まれるや、芹間たちやゴールドスミスの殺し屋と激しい銃撃戦を繰り広げた。銃はベレッタM93Rを2丁使用(ヘッケルが初期生産型、ジャッケルが後期生産型を所持)。ヘッケルは堀田によって射殺された。 コードネームの元ネタは『ヘッケルとジャッケル』。 ブッチ WN銀行襲撃のチームリーダーを務めた男。ブッチとはコードネームで本名は不明。スナイパーライフル(H&K PSG-1)を用いてSWATを撃退したり、警察のヘリをM134ミニガンで撃墜するなどの活躍を見せる。襲撃前の訓練時に芹間に銃の扱い方などを教えたのは彼のようである。 フリックスの役割を事前に察知していた様であり、銀行襲撃中も芹間にその危険性をほのめかしていた。目的地への到着を待たずにチームから離脱する計画を立ており、襲撃後のヘリでの逃走中に突如裏切ってダフィを射殺。お互いに銃を突き付けあう芹間に、自分に同調すれば逃がしてやると持ちかけるが、ヘリ操縦士が無線で連絡したのに気をとられた隙にフリックスの銃撃に受ける。結果的に機内で撃ち合うことになり、芹間からの銃撃を至近距離から受けて死亡。 コードネームの元ネタは『トムとジェリー』のトムの友人である野良猫より。 フリックス WN銀行襲撃襲撃犯の1人。ソウドオフ散弾銃(レミントンM870)を持つ。ブロウトン・シニアが直接送り込んだ人間で他のメンバーとは違い金目当てでなく、銀行内の貸金庫にあるゴールドスミス一家の資金洗浄に関する資料が入ったMOディスクの強奪の任務を受けていた。強奪には成功したものの、直後に裏切ったブッチを始末すべくヘリで横づけし、銃撃を行うが逆にミニガンの銃撃で乗機ごと蜂の巣にされ、爆砕、死亡。ディスクも失われたものと思われる。 コードネームの元ネタは『フィリックス・ザ・キャット』。 ダフィ、ヨセミテ・サム、ニブルス WN銀行襲撃襲撃犯の3人。ダフィはバーナーで金庫の外壁破壊を担当。ヨセミテ・サムとニブルスは銀行前でブローニングM2重機関銃を乱射し、警官の足止めを担当した。3人ともヘリに乗って脱出を図るが、芹間が乗っていた方のヘリに乗ったダフィは裏切ったブッチによって射殺。もう1機のヘリにフリックスとともに乗っていたヨセミテ・サムとニブルスはブッチの放ったミニガンの銃撃でヘリを爆砕され、機と運命を共にした。ダフィは実際に発砲した描写は無いが、金庫の外壁を破壊した後に、ブッチからオーストリア製のサブマシンガン(ステアーMPi81)を手渡されている。 コードネームの元ネタは、ダフィとヨセミテ・サムが『バッグス・バニー』のキャラ、ニブルスは『トムとジェリー』のジェリーの従弟より。 スミス 芹間を追わせる為にドナルドが直接雇った殺し屋の男。今までに送り込んだ殺し屋が役に立たなかったことからメキシコに送り込まれ、芹間、恵那ら一戦交えることになる。自分が殺した人間の幻覚が見えるようで時折幻覚と会話を行う。狙撃が可能にカスタム化されたコルト・M4A1を主に使用。非常に冷徹な性格で芹間殺害を邪魔した地元警官を芹間、恵那に見せつけるように殺害し、恵那をして「今なら人を殺せる」と言わしめた。
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