ブラックマンデー以降
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「ソシエテ・ジェネラル」の記事における「ブラックマンデー以降」の解説
ブラックマンデーの後ソジェンの株価は下がっていた。マル・ヴィエノ(Marc Viénot, ヴィヴェンディ重役)がソジェン会長となった。法改正がパリ証券取引所に改革をもたらした。それまでフランスの証券会社は独占的にブローカー業務を営んでいた(Agents de change en France)。しかし初めてソジェンが証券会社を買収し(Delahaye / Ripault)、独占体制を切り崩した。ミッテランの続投が決まってソジェンの株価は急上昇し、このころジョルジュ(Georges Pébereau)が少なくとも公企業二社に支えられてソジェン株の9.16%を取得したことを明らかにした。ソジェンは民間五社に相当割合の自社株を買わせて乗っ取りを防いだ。1988年、イギリスのアセット・マネジメント会社を買収した(Touche Remnant, 4年後Henderson Groupに売却)。 1990年 - ヴュルテンベルク王国の証を模したような現在のロゴが制定された。 1997年 - パリバからクレディ・デュ・ノル(Crédit du Nord)を買収(2000年デクシアが20%参加)。 1998年 - ハンブローズ銀行(Hambros Bank, Strauss Turnbull に先行参加)と旧山一證券系列の投資顧問会社を買収。 2000年 - サンタンデール銀行およびSAI(Società Assicuratrice Industriale)と戦略的提携。 2001年 - TCW(TCW Group)を買収(当初51%、2006年までに70%)。 2002年 - 信託銀行(プライベートバンキング)業務に進出。 2004年 - ギリシャ総合銀行(General Bank of Greece)の50%を支配(2010年に88%以上)。 2006年 - ロスバンク(Rosbank)の20%を支配(やがて75%近くまで支配率が上昇)。 2008年 - 1月、所属ディーラーのジェローム・ケルビエル(Jérôme Kerviel)による不正取引があったと発表、損失額は49億ユーロにのぼることを明らかにした。HSBCホールディングスやBNPパリバ、クレディ・アグリコルなどによる敵対的買収をフランソワ・フィヨン首相が牽制し、米国のモルガン・スタンレーとJPモルガン・チェースを引受先とする55億ユーロ(約8500億円)の増資を行って復活した。5月、ロックフェラーの資産運用事業の株式を保有した。 2009年 - ダニエル・ブトン(Daniel Bouton)元会長が巨額損失事件で引責辞任、フレデリック・ウデアが会長兼社長に。 2010年 - クレディ・デュ・ノルがマルセイユ信金(Société Marseillaise de Crédit)をHSBC のCCFから取得。 2012年 - RITキャピタル・パートナーズがロックフェラー・グループの資産運用事業の株式37%を取得する合意を発表。 2013年 - ソシエテジェネラル信託銀行を三井住友銀行に売却。商号もSMBC信託銀行に改称。 2014年 - 3月、オンラインバンキング子会社ブルソラマ(Boursorama)の未保有株を取得する計画を明らかにした。 2015年 - 4月、ジェフリーズ・べーチェ(Bache & Co.)の先物事業の大部分を取得。 2016年 - 3月、重大不正捜査局がEULIBOR不正操作の疑いでSG元トレーダー1人とドイツ銀行行員・元行員4人の弁護人の欧州逮捕状を取った。4月、パナマ文書をめぐり、本社を捜索された。6月、フランスの労働裁判所がジェローム・ケルビエルの解雇は不当だとして、ソシエテ・ジェネラルに45万ユーロの損害賠償を命じた。SG側は上訴する方針。同月、クラインワート・ベンソン・ロンズデールを買収。かつてクラインワートはゴールド・フィックスの参加者であったが、1995年ドレスナー銀行に、また2009年ドレスナーごとコメルツ銀行に買収された。2009年10月リップルウッド・ホールディングスへ売却された。 2018年 - 6月4日、米仏各当局におよそ13億ドルの和解金を支払うことで合意。容疑はLIBOR不正操作(2006年、東京とロンドンの職員が連携。2017年8月には元ソジェン幹部2人が同様のスキームで刑事告訴された。)とカダフィ政権に対する賄賂(2004-9年。調査ファンドLegg Masonまで買収。連邦海外腐敗行為防止法違反)。
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